ソフトクリームのカロリーと糖質は高め?ダイエット中の楽しみ方も解説
当記事の執筆は、管理栄養士 白石香代子が担当しました。
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甘くてやさしい食感のソフトクリーム。
最近はコンビニやファストフード店でも気軽にソフトクリームが食べられるようになりましたね。
そんなソフトクリームは、乳製品と砂糖が主原料ですので、カロリーと糖質は高めです。
そこで今回はソフトクリームのカロリーと糖質について解説していきます。
ダイエット中にソフトクリームを食べるときの注意点や、糖質を抑えた商品をご紹介しますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
目次
ソフトクリームのカロリーと糖質量
ソフトクリーム(コーンなし)は100gあたり146kcal、糖質は20.5g(質量計による利用可能炭水化物)で、一般的な食品の中ではカロリー、糖質ともに高めです。
ちなみにソフトクリーム(コーンなし)は、1個あたり100~180g程度のものが多く見受けられます。
したがってソフトクリーム(コーンなし)1個あたりは146~263kcal、糖質は20.5~36.9g(質量計による利用可能炭水化物)ほどとなるでしょう。
これは、コンビニのおにぎり1~1.5個分のご飯のカロリー(156kcal~234kcal)と同程度です。
ではなぜ、ソフトクリームはこんなにもカロリーや糖質が高いのでしょうか?
その理由は、砂糖の量にあります。
ソフトクリームは冷たくても甘味を感じられる(※)ように、砂糖が多く使われているのです。
(※)甘味は体温に近い温度で強く感じるもので、冷たかったり熱かったりすると甘味は弱くなる
さらに乳脂肪分が多い濃厚なソフトクリームですと、脂質が多くなりカロリーがより高くなりますよ。
参考記事:かき氷のカロリーと糖質量はトッピング次第〜太りづらい食べ方を紹介〜
コーンのカロリーはどうか?
コーン自体にも当然カロリーはあるので、コーンなしのソフトクリームよりもコーンありの方がカロリーは高くなります。
また、レギュラーコーンよりもワッフルコーンや、ラングドシャコーンの方がカロリーや糖質が高めです。
カップとコーンが選べるお店では、カップタイプを選ぶとカロリーが抑えられますね。
抹茶、チョコ、バニラなど味でカロリーは変わるのか
ソフトクリームにはバニラ以外にもさまざまな味がありますよね。
味によるカロリーの違いをみていきましょう。
バニラ 232kcal
チョコ 173kcal
抹茶 175kcal
※140mlサイズ1個あたりの比較
商品によって異なりますが、今回調べた中ではバニラのカロリーが1番高いとわかりました。
参考サイト:スジャータ スタンダードシリーズ
市販の代表的な商品について
コンビニやファストフード店など、市販の代表的な商品のカロリーをみていきましょう。
ローソン
ローソン『ウチカフェ ミルクワッフルコーン』のコーン付きカロリーは277kcal、糖質33.2g(差引き法による利用可能炭水化物)です。
ミニストップ
ミニストップ『ソフトクリーム バニラ』のコーン付きカロリーは192kcal、炭水化物27.8gです。カップの場合、カロリーは161kcal、炭水化物22.4gになります。
マクドナルド
マクドナルド『ソフトツイスト』のコーン付きカロリーは148kcal、糖質24.4g(差引き法による利用可能炭水化物)です。
ちなみにマクドナルドでは、基本はコーンによる提供ですが、希望があればカップで注文が可能だそうです。
太る?ダイエット中に食べてもよいのか
ソフトクリームを食べたら必ず太るというわけではありませんが、カロリーと糖質が高めですので食べすぎは体重増加につながるでしょう。
ソフトクリームに限った話ではありませんが、食べすぎによる余分なカロリーは中性脂肪として貯め込まれます。
また糖質が過剰になると血糖値が急激に上がり、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが分泌されます。
そして余分な糖質は、インスリンによって中性脂肪として体内に蓄積されてしまうのです。
したがってダイエット中はソフトクリームはできるだけ控えて、お楽しみとしてたまに食べる程度にし、量も1日に1個までにするとよいですね。
参考記事:ダイエット中にアイスはNGなのか?太りにくい食べ方もご紹介
食べるのであれば豆乳ベースや糖質オフのものを
ソフトクリームのカロリーや糖質が高いとわかっていても、ダイエット中にどうしようもなく食べたくなってしまうこともありますよね。
そのような時は、豆乳ベースや糖質オフタイプのものを選んでみてはいかがでしょうか。
糖質オフの代表的なソフトクリームは、グリコの『SUNAO』シリーズです。
『SUNAOバニラソフト』は1個あたりカロリーは120kcal、糖質は9.6gであり、一般的なソフトクリームと比べて糖質量が半分です。
たとえば間食の糖質をこのアイスのように10g以下にすることで、インスリンの過剰な分泌は抑えられ、糖を中性脂肪として蓄えにくくなります。
さらに、SUNAOのバニラソフトにはトウモロコシ由来の食物繊維がたっぷり。1個あたり9.4gの食物繊維が含まれています。
食物繊維は、大腸を刺激して排便を促すほか、体の中の不要な糖や脂質を吸着して排出する働きも期待されています。
糖質は抑えている一方、濃厚で甘味もしっかりと感じられるソフトクリームですので、コンビニやスーパーなどでチェックしてみましょう。
参考サイト:グリコ SUNAO
参考記事:低糖質アイスの選び方~糖質制限中にオススメな商品をランキングで紹介~
参考記事:【簡単】豆乳ダイエットのやり方は?〜効果的な飲み方・レシピなどを紹介〜
ソフトクリームに含まれるその他の栄養素
カロリーや糖質が高いソフトクリームですが、私たちの体に役立つ栄養素も含まれます。
まず乳製品が主原料であるソフトクリームは、カルシウムが豊富です。ソフトクリーム100gあたりにカルシウムは130mg含まれています。これは牛乳や無糖ヨーグルト100g中のカルシウム量よりもやや多いです。
さらに、乳製品のカルシウムは吸収がよい点も魅力です。カゼイン・ホスホ・ペプチドと呼ばれる乳製品に含まれるタンパク質により、カルシウムの吸収が促進されます。
カルシウムは骨や歯をつくる成分です。さらに、緊張や興奮を抑えてイライラを抑える働きもあります。
ほかにも、乳製品に含まれるビタミンB2には脂質をエネルギーに変換するほか、過酸化脂質の分解を促す働きがあります。
ちなみに過酸化脂質とは、ストレスや紫外線などの刺激によって増えた活性酸素によって、体内の脂質が酸化したものです。過酸化脂質が血管の中にくっつくと、動脈硬化などを引き起こすこともあります。
動脈硬化は、高血圧や脳卒中など生活習慣病の原因にもなります。ビタミンB2は生活習慣病の予防としても期待される栄養素です。
参考記事:牛乳の栄養を徹底解説~メリット・デメリットまで詳しくお伝えします~
食べすぎには注意しよう
ソフトクリームには、お伝えした通りさまざまな栄養素が含まれていますが、食べすぎには注意しましょう。
毎日食べたり1日に何個も食べたりすると、カロリーや糖質の摂りすぎにより肥満につながります。
なお糖質オフのソフトクリームであっても、食べすぎればカロリーや糖質が過剰となり、体重増加の要因となってしまいます。
したがってソフトクリームは1日1個までがよいでしょう。
そして1日の摂取カロリーが過剰にならないように、ソフトクリームを食べた日はお菓子などの嗜好品は控えるといいですね。
参考記事:ダイエット中に間食を選ぶポイントとは?〜ランキングやレシピも大公開~
まとめ
以上、ソフトクリームのカロリーや栄養素について解説しました。ソフトクリームのカロリーや糖質は、イメージ通り高めであることがわかりましたね。
ダイエット中にどうしても食べたいときは、1日1個までにして、食べすぎないように気をつけましょう。
なおご紹介したSUNAOソフトクリームのように、糖質を抑えた商品を活用することもオススメです。
それでは当記事が参考となり、程よくソフトクリームを楽しんでいただければ幸いです。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や体重、運動や食事の記録がカンタンにできます。日々の血糖コントロールにてぜひ活用してみてくださいね。
■参考文献
カロリーSlism ソフトクリーム
文部科学省 食品成分データベース
ローソン ウチカフェミルクワッフルコーン
ミニストップ ソフトクリームバニラ
マクドナルド ソフトツイスト
公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット