ソフトクリームのカロリーと糖質はやはり高め~分量・注意点などを解説~
当記事の執筆は、管理栄養士 白石香代子が担当しました。
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甘くてやさしい食感のソフトクリーム。
最近はコンビニやファストフード店でも気軽にソフトクリームが食べられるようになりましたね。
そんなソフトクリームは、乳製品と砂糖が主原料ですので、カロリーと糖質は高めです。
そこで今回はソフトクリームのカロリーと糖質について解説していきます。
ダイエット中にソフトクリームを食べるときの注意点や、糖質を抑えた商品をご紹介しますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
目次
コーン付きソフトクリームのカロリーと糖質量(1人分)
コーン付きのソフトクリームのカロリーは1人分(ソフトクリーム90gとコーン7g)あたり158kcal、糖質は24.3gであり、カロリーと糖質は高めといえます。
冷たくても甘味を感じられる(※)ようにソフトクリームには砂糖が多く使われているため、とくに糖質が高いです。
※甘味は体温に近い温度で強く感じるもので、冷たかったり熱かったりすると甘味は弱くなる
さらに乳脂肪分が多い濃厚なソフトクリームですと、脂質が多くなりカロリーが高くなります。
コーンなしだとどうか?
コーンではなくカップに入ったソフトクリームですと、カロリー・糖質ともにやや下がり、1個(90g)あたり131kcal、糖質は18.5gです。
コーン自体のカロリーは27kcalほどですので、コーンなしのソフトクリームの方がカロリーと糖質が抑えられます。
また、レギュラーコーンよりもワッフルコーンや、ラングドシャコーンの方がカロリーや糖質が高めです。カップとコーンが選べるお店では、カップタイプを選ぶと良いですね。
抹茶、チョコ、バニラなど味でカロリーと糖質は変わるのか
ソフトクリームにはバニラ以外にもさまざまな味がありますよね。
味によるカロリーと糖質の違いをみていきましょう。
上の表から分かるように、ソフトクリームの味によってカロリーや糖質の量が変わります。
抹茶味はバニラやチョコと比較してややカロリーが少なめですが、いずれにしても糖質は高めであることが分かります。
市販の代表的な商品について
では、コンビニやファストフード店など、市販の代表的な商品のカロリーをみていきましょう。
※いずれも糖質の数値は、炭水化物量を糖質量として記載
ローソン
ローソンの『ソフトアイス バニラ』は、コーン付きのカロリーは196kcal、糖質は25.9gです。カップの場合、カロリーは173kcal、糖質は21.6gになります。
ミニストップ
ミニストップの『ソフトクリーム バニラ』は、コーン付きのカロリーは192kcal、糖質は27.8gです。カップの場合、カロリーは161kcal、糖質は22.4gになります。
マクドナルド
マクドナルドの『ソフトツイスト』は、コーン付きのカロリーは148kcal、糖質は24.4gです。
ちなみにマクドナルドでは、基本はコーンによる提供ですが、希望があればカップで注文が可能だそうですよ。
太る?ダイエット中に食べてもよいのか
ソフトクリームを食べたら必ず太るというわけではありませんが、ソフトクリームのカロリーと糖質が高めですので、食べ過ぎは体重増加につながります。
食べ過ぎによる余分なカロリーは、中性脂肪として貯め込まれます。
また糖質が過剰になると血糖値が急激に上がり、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが分泌されて、余分な糖質はインスリンによって中性脂肪として体内に蓄積されてしまうのです。
ですのでダイエット中はソフトクリームは出来るだけ控えて、どうしても食べたいときは、お楽しみとしてたまに食べる程度にし、1日に1個までにするといいですね。
参考記事:かき氷のカロリーと糖質量はトッピング次第〜太りづらい食べ方を紹介〜
食べるのであれば豆乳ベースや糖質オフのものを
ソフトクリームのカロリーや糖質が高いと分かっていても、ダイエット中にどうしても甘いものが食べたくなってしまうこともありますよね。
そのような時は、豆乳ベースや糖質オフタイプのものを選んでみてはいかがでしょうか。
糖質オフの代表的なソフトクリームは、グリコの『SUNAO』シリーズです。
『SUNAOチョコ&バニラソフト』は1個あたりカロリーは120kcal、糖質は9.1gであり、一般的なソフトクリームと比べて糖質量が半分です。
例えば間食の糖質をこのアイスのように10g以下にすることで、インスリンの過剰な分泌は抑えられ糖を中性脂肪として蓄えることが抑えられます。
さらに、SUNAOのソフトクリームにはトウモロコシ由来の食物繊維がたっぷり。1個あたり11.5gの食物繊維が含まれています。
食物繊維は、大腸を刺激して排便を促すほか、体の中の不要な糖や脂質を吸着して排出する働きも期待されています。
糖質は抑えている一方、濃厚で甘味もしっかりと感じられるソフトクリームですので、コンビニやスーパーなどでチェックしてみましょう。
参考サイト:グリコ SUNAO
参考記事:【簡単】豆乳ダイエットのやり方は?〜効果的な飲み方・レシピなどを紹介〜
ソフトクリームに含まれるその他の栄養素
カロリーや糖質が高いソフトクリームですが、私たちの体に役立つ栄養素も含まれます。
まず乳製品が主原料であるソフトクリームは、カルシウムが豊富です。ソフトクリーム90gあたりカルシウムは117mg含まれています。これは牛乳やヨーグルト100g中のカルシウム量とほぼ同じです。
さらに、乳製品のカルシウムは吸収が良い点も魅力です。カゼイン・ホスホ・ペプチドと呼ばれる乳製品に含まれるタンパク質により、カルシウムの吸収が促進されます。
カルシウムは骨や歯をつくる成分です。さらに、緊張や興奮を抑えてイライラを抑える働きもあります。
ほかにも、乳製品に含まれるビタミンB2には脂質をエネルギーに変換するほか、過酸化脂質の分解を促す働きがあります。
ちなみに過酸化脂質とは、ストレスや紫外線などの刺激によって増えた活性酸素によって、体内の脂質が酸化したものです。過酸化脂質が血管の中にくっつくと、動脈硬化などを引き起こすこともあります。
動脈硬化は、高血圧や脳卒中など生活習慣病の原因にもなります。ビタミンB2は生活習慣病の予防としても期待される栄養素です。
食べすぎには注意しよう
ソフトクリームには、お伝えした通りさまざまな栄養素が含まれていますが、食べ過ぎには注意しましょう。
毎日食べたり1日に何個も食べたりすると、カロリーや糖質のとりすぎにより肥満につながります。
なお糖質オフのソフトクリームであっても、食べ過ぎるとカロリーや糖質が過剰となり、体重増加の要因となってしまいます。
ですのでソフトクリームは1日1個までが良いでしょう。
そして1日の摂取カロリーが過剰にならないように、ソフトクリームを食べた日は甘いお菓子などの嗜好品は控えるといいですね。
参考記事:タピオカのカロリーと糖質は多め〜ダイエット中はほどほどに〜
まとめ
以上、ソフトクリームのカロリーや栄養素について解説しました。ソフトクリームのカロリーや糖質は、イメージ通り高めであることがわかりましたね。
ダイエット中にどうしても食べたいときは、1日1個までにして、食べ過ぎないように気をつけましょう。
なおご紹介したSUNAOソフトクリームのように、糖質を抑えた商品を活用することもおすすめです。
それでは当記事が参考となり、程よくソフトクリームを楽しんでいただければ幸いです。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や体重、運動や食事の記録がカンタンにできます。日々の血糖コントロールにてぜひ活用してみてくださいね。
■参考文献
Eatsmart
文部科学省 食品成分データベース
ローソン ソフトアイスバニラ
ミニストップ ソフトクリームバニラ
マクドナルド ソフトツイスト
健康長寿ネット 「カルシウムの働きと1日の摂取量」
健康長寿ネット 「ビタミンB2の働きと1日の摂取量」