本当のところ、春雨はダイエットに使える食材なのか?成功するポイントを調べました
当記事の執筆は、管理栄養士 前間弘美が担当しました。
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ダイエット中に春雨を食べている人、多いですよね。
しかし、春雨のおかげでダイエットに成功した!という声と同時に、春雨を食べているのに痩せなかったという声も多く聞かれます。両者の違いは一体どこにあるのでしょうか。
そこで今回は「そもそも春雨がダイエットに活用できる食材なのか」、「ダイエットに成功した人たちはどのように春雨を食べているのか」に言及していきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。
目次
【ダイエット】春雨は太るor効果的?
主食(ごはんなど)の代わりに食べるのならば、春雨はダイエット向きの食品です。
「低カロリー」食品の代名詞ともいえる春雨は、雑誌などのダイエット記事に必ずといってもいいほど頻繁に登場する食材ですよね。
本当にダイエットにもってこいの食品なのでしょうか。
春雨1食分は、ゆであがりの状態で100g(乾燥した状態で25g)で、カロリーは78kcalです。(緑豆春雨・ゆでの値)
ごはん100gは156kccalなので比べるとその差は一目瞭然ですね。同じ量を食べるなら、ごはんの約半分のカロリーなので、ダイエットに効果的な食材といえるでしょう。
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春雨はごはんに比べるとカロリーは低いですが、一般的な食品の中では低カロリー食品とは言い難いです。
そのため、1回の食事では1食分(100g)を目安にしましょう。
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春雨は糖尿病の人が食べていいのか
もちろん、糖尿病があっても食べられる食品です。
しかしでんぷんを多く含む食品なので、春雨を食べるときはごはんを減らす、ごはんの代わりに食べるなどの工夫が必要です。
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春雨に関するうわさの真相
春雨の栄養価に関する噂が飛び交っています。
【その1】茹でるとカロリーが減るって本当?
答えはNOです。
実際に減るわけではありませんが、数値上は減ったように見えます。
乾燥した春雨100gを茹でると水を含んで400gになります。そのため同じ重量で比べると、カロリーは茹でたものの方が少ないため、茹でるとカロリーが減ったかのように錯覚してしまうのです。
【結論】茹でてもカロリーは減らない
【その2】春雨は栄養がないからダイエットにいいのか
春雨の透き通るような見た目から、栄養については期待せずに食べている方が多い印象を受けます。
春雨に含まれる主な栄養素は、体を動かすエネルギー源となるでんぷんです。体の調子を整えるミネラルなどは、含まれているものの期待できるほどの量ではありません。
このようなことから、一見すると太りやすい食品のように見えますがそうとも言い切れません。
実は、太りやすい食品の特徴として、カロリーとは別に「血糖値の上げやすさ」という指標があります。そして、春雨には血糖値を上げやすい糖があまり含まれていないのです。
そのため、春雨とごはんを同じ重量で食べるのならば春雨のほうが太りにくい食材といえます。
しかし、一般的な食品と比べるとカロリーが低い食材というわけではないため、食べすぎには注意が必要です。春雨は主成分がでんぷんであることから、主食食材と考えて食べたほうがよさそうです。
余談ですが春雨には、緑豆から作られた緑豆春雨と、じゃがいもでんぷんから作られた普通春雨があります。食物繊維は緑豆春雨のほうに多く含まれているため、食物繊維が不足しやすいダイエット中にはオススメです。
【結論】同じ量を食べるならば、ごはんよりもダイエットに活用しやすい食材
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ダイエット中の春雨の食べ方
ごはんよりもカロリーの低い春雨ですが、食べすぎはダイエットの敵となります。
その理由は春雨に限らず、消費カロリー以上のカロリーを摂るのは体重が増える要因となるからです。
さて春雨は麺類と同じような形状であることから、麺類の代用品として使われやすい食材ですが、ここで気を付けたいのが食べ方です。
春雨は麺類のようにすすって食べられるため、しっかりと噛むことなく食べがちに。
麺類に比べるとカロリーの低い春雨ですが、噛まないと満腹中枢が刺激されにくく、満腹を感じるまで食べ続けた結果カロリーダウンにつながらなかった、という事態に陥る可能性があります。
つまり「味わって食べる」という意識が、ダイエットを成功に導く大切なポイントといえます。
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春雨の代用品は何がいいか
ダイエットを成功へ導く食事の摂り方は、カロリーを抑えることと血糖値を急上昇させないことです。
春雨のような麺状の食品としてビーフンやフォーなどもありますが、なかでもオススメは白滝(しらたき)です。
こんにゃくからできている白滝はカロリーや糖質がほぼゼロ。
今までカロリーが気になってお腹がいっぱいになるほど食べられなかった人にとって、カロリーを気にせず食べられる白滝はダイエットの救世主といえますね。
ただし白滝には不溶性食物繊維が多いため、食べすぎると便秘の原因となることも。不溶性食物繊維は適量であれば便秘解消に働きますが、摂りすぎると便のカサが増えすぎて腸内をスムーズに進めないため、便秘を悪化させる要因となるからです。
よって、春雨のようにカロリーが控えめな食品であっても、適量を心がけた食事にしたいですね。
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まとめ
以上、春雨がダイエットに向いている食品かどうかについて解説しました。
春雨はごはんと比べると半分ほどのカロリーなので、主食として食べるとダイエットに活用できます。しかしでんぷんを多く含む食品なので、1回の食事では茹でた状態で100gを目安とするのがいいとわかりましたね。
それでは、当記事を参考にして健康的な日々をお過ごしください。
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参考文献
文部科学省 食品成分データベース
厚生労働省 e-ヘルスネット