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アメリカンチェリーの栄養と美容効果~さくらんぼとの違いも紹介~

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アメリカンチェリーの栄養と美容効果~さくらんぼとの違いも紹介~

当記事の執筆は、管理栄養士  佐藤久美が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

国産のさくらんぼより、大粒で赤みの濃いアメリカンチェリー。

その名の通り、アメリカのカルフォルニア州から輸入されるものが多いです。

そんなアメリカンチェリーには、美容や健康を気づかう方にとって嬉しい栄養素が詰まっています

今回は、アメリカンチェリーにどのような効果が期待できるのか、さくらんぼとの違いはあるのかなど詳しく解説していきます。

1日に食べる目安量も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

アメリカンチェリーの栄養

アメリカンチェリーの栄養

アメリカンチェリーにはポリフェノールやビタミン、ミネラルが含まれます

さっそく詳しく見ていきましょう。

抗酸化作用に優れたアントシアニン

アメリカンチェリーの赤色は、ポリフェノールの1種であるアントシアニンによるものです。

アントシアニンには抗酸化作用があるため、活性酸素から体を守ってくれるでしょう。

私たちは酸素を利用して生命活動を行っているため、常に活性酸素が体内に存在しています。

活性酸素は適量であれば問題ないですが、増えすぎると細胞が傷つきます。

その結果、動脈硬化が進行したり、しわやシミの原因となったりするのです。

なお、果物由来のアントシアニンを摂取すると心血管疾患の予防につながるとの報告もあります。

健康や美容のためにも、アントシアニンを含むアメリカンチェリーは適度に取り入れるとよさそうですね。

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コラーゲンの生成に関わるビタミンC

アメリカンチェリーには、アントシアニン同様に抗酸化作用のあるビタミンCも含まれます。

さらに、ビタミンCはコラーゲンの生成にも関わっている栄養素です。

コラーゲンは、血管の壁を構成する成分であり、血管の弾力を維持したり傷を修復したりする働きがあります。

したがって、ビタミンCが不足するとコラーゲンが生成できず、血管がもろくなり出血しやすくなるでしょう。

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高血圧予防に役立つカリウム

アメリカンチェリーには、高血圧予防に役立つカリウムが含まれます。

なぜなら、カリウムには体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きがあるからです。

味の濃い料理を食べたり、外食をしたりと塩分の摂りすぎが気になるときには、食後にアメリカンチェリーを食べるのもオススメです。

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美容に嬉しい効果はあるのか

美容に嬉しい効果はあるのか

アメリカンチェリーには美容に嬉しい効果のある栄養素がいくつも含まれます。

・アントシアニン:抗酸化作用
・ビタミンC:抗酸化作用、コラーゲンの生成を助ける

ほかにも同じく抗酸化作用があるビタミンE腸内環境を整える食物繊維なども含みます。

「便秘が続くと肌荒れする」と感じたことのある方もいらっしゃるでしょう。

腸内環境を整えることは、美肌を目指すうえでも重要なのです。

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アメリカンチェリーのカロリー

アメリカンチェリー100g(約10個)あたりは64kcalと、さくらんぼと同じです。

ただし、さくらんぼは粒が小さいため、1個あたりで比べるとアメリカンチェリーの方がカロリー高めとなります。

100gあたりのカロリー1個(※)のカロリー
アメリカンチェリー64kcal6kcal
さくらんぼ64kcal4kcal
(※)アメリカンチェリーは10g、さくらんぼは6gで計算

さくらんぼとの違い

さくらんぼとの違い

アメリカンチェリーとさくらんぼの大きな違いは、アントシアニンなどポリフェノール類の含有量です。

さまざまな研究で、アメリカンチェリーの方がポリフェノール類を多く含むと示されています。

そのほかの栄養価では、アメリカンチェリーとさくらんぼに大きな差はありません。

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食べすぎると体に悪いのか

どんな食べ物でも食べすぎは体によくありません

アメリカンチェリーも同様で、食べすぎると腹痛や下痢などを生じることがあります。

実のところ、アメリカンチェリーにはソルビトールという成分が含まれます。

そのソルビトールを20〜30g摂取すると、下痢を誘発するといわれているのです。

ただし、アメリカンチェリー100g中に含まれるソルビトールは2.2gです。

そのため、一般的な量を食べる分には心配いらないでしょう。

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1日の目安は何個?

1日の目安は何個?

1個10g程度のアメリカンチェリーですと、1日20個が目安になります。

なぜなら、厚生労働省と農林水産省が提唱している「食事バランスガイド」では、果物は1日あたり200gと示されているからです。

同日にほかの果物も食べる場合には、その分アメリカンチェリーの量も調節なさってくださいね。

まとめ

今回は、アメリカンチェリーの栄養について紹介しました。

アメリカンチェリーにはアントシアニンをはじめとしたポリフェノール、ビタミンCやカリウムなどが含まれます。

これらは、健康や美容を気づかう方に嬉しい栄養素です。

ほかの果物とのバランスも考えながら、アメリカンチェリーも適度に楽しみましょう。

それでは当記事を参考に、アメリカンチェリーをうまく取り入れていただけたら幸いです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。

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参考文献
税関 アメリカンチェリーの輸入
農林水産省 主な果物の健康機能性 「食事バランスガイド」の適量と料理区分
文部科学省 食品成分データベース

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