春雨スープのカロリーと糖質はどのくらい?~ダイエットに良いのか徹底解説~
当記事の執筆は、管理栄養士 松原知香が担当しました。
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手軽に食べられて腹持ちがよい、春雨スープ。
カロリーも低いので、ご飯の代わりとしてダイエット中にも重宝される食品ですよね。
そのメイン食材である春雨は、ジャガイモや緑豆などのデンプンを原料として製造されています。
春雨を使った料理は、吸い物・酢の物・鍋物など多岐にわたる中、手軽なメニューといえば春雨スープではないでしょうか。
そこで今回は、春雨スープのカロリーと糖質について解説します。ダイエット中の食べ方についてもお伝えしますので、最後までお付き合いください。
目次
はるさめスープ(1食分)のカロリーと糖質量
春雨スープ(177.9g)は1食分で89kcal、糖質は5.7gです。
ご飯やパンの代わりとして食べることも多いので、参考までにカロリー・糖質を比べてみましょう。
カロリー(kcal) | 糖質(g ) | |
春雨スープ(1杯177.9g) | 89 | 5.7 |
白米(茶碗1杯150g) | 236 | 57.2 |
食パン(6枚切り1枚) | 149 | 28.9 |
上の表より春雨スープは白米や食パンよりもカロリーも糖質も格段に低いことがわかりますね。
参考記事:ご飯1杯のカロリーと糖質はどれくらい?糖質制限での活用を踏まえシンプルに解説
はるさめは糖質制限に適しているか
春雨スープではなく、春雨だけの場合100gあたりのカロリーは79.3kcal、糖質は19.8gになります。
ご飯や食パンよりも糖質が少ないので、糖質制限に適した食材と言えるでしょう。
【番外編】しらたきとはるさめ、糖質が多いのは?
春雨と同じように糖質制限の食品として思い浮かぶ「しらたき」。
しらたきの100gあたりのカロリーは7kcal、糖質は0.1gととても少ないです。
なぜなら、デンプンが主成分の春雨とは異なり、しらたきはこんにゃく芋を原料としているからです。こんにゃく芋はデンプンよりも食物繊維(※)を多く含んでいるので、春雨とはカロリー・糖質に大きな差が生まれるのです。
(※)一般的には食物繊維は消化されない栄養素なので、カロリーは無いと考えてOK
しらたきと比較すると春雨の方が糖質が多いのですが、前述したように春雨の糖質量はお米やパンよりも充分低いのでご安心ください。
また、スープに入れるだけの春雨とは異なり、しらたきは調理する必要があります。
手軽に食べたい時は春雨、料理をする時はしらたきなど、シーンによって使い分けてみてもよいかもしれません。
参考記事:しらたきはカロリー・糖質が低い~ダイエット効果やデメリットについても解説~
はるさめスープの栄養成分
春雨スープは入れる具材によって栄養素が異なるので一概にはいえません。
単に春雨を茹でて調味料で味付けをしたスープであれば、春雨に含まれているものが主な栄養成分になります。
そこで春雨の栄養素をみてみると、主成分は炭水化物となり、他にも微量ではありますがリンやカリウム、カルシウム等があります。
春雨だけではたんぱく質やビタミン、食物繊維など体に必要な栄養が摂れないので、それらを補えるような食材と組み合わせて食べるのがオススメです。
はるさめスープはダイエットに不向き?
結論から申し上げますと、春雨スープは低カロリー&低糖質なのでダイエットに適した食品といえます。
さらに主な食材である春雨は低GI食品であることも、ダイエットに向いているポイントです。
低GI食品とは、食後の血糖値上昇がゆるやかな食品のことです。
血糖値が急上昇すると、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の過剰分泌により、血中の糖分を脂肪に換えて体にため込んでしまいます。
そのため低GI食品である春雨スープは、ダイエット中にもってこいの食品なのです。
参考記事:春雨のカロリー&糖質量は高い? ダイエット効果も含め検証しました
塩分過多にならないよう注意
春雨スープはヘルシーですが、塩分の摂り過ぎにならないように注意してください。
春雨スープ1食には1.5gの塩分が含まれており、これは成人女性ですと一日あたりの食塩摂取量の約1/4に相当します。
春雨スープ以外の食品からも塩分を摂っていると考えると、春雨スープは1日1食を目安にするかスープを飲み干さないようにするとよいでしょう。
参考記事:醤油の塩分量はどれくらい?~減塩のコツや他の調味料の塩分量を解説~
ダイエットや糖質制限中の食べ方
ダイエット中や糖質制限中にオススメの食べ方は、「主食の代わりとして食べる」ことです。
主な主食と比べるとカロリーや糖質量を抑えることができますよ。
スープに入れるオススメな具材をご紹介
春雨スープの具材を工夫して、ダイエット効果をよりアップさせましょう。
オススメな具材は卵とわかめです。
卵には、体の主成分となる良質なたんぱく質に加えて、脂質の代謝をサポートするビタミンB2も含まれています。
さらにわかめには食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消効果が期待できます。便通が良くなると体の代謝もアップしますよ。
卵とわかめを加えることで、春雨スープに不足しているたんぱく質やビタミン、ミネラルを補え、ダイエットにうれしい栄養素を摂ることができます。
参考記事:やはり卵は最強食品!~栄養成分と効能効果を管理栄養士が解説~
参考記事:【意外に知らない】わかめの栄養成分~健康効果を詳しく解説~
まとめ
以上、春雨スープ1食分のカロリーと糖質量についてお伝えしました。春雨スープはカロリーも糖質も少なめで、ダイエットや糖質制限にうれしい食品でしたね。
しかし、食塩過多にならないように1日1食を目安とするとよいでしょう。
また、今回紹介した春雨スープの具材もぜひ試してみてください。
それでは当記事を参考に、春雨スープを日々の生活やダイエットに活かしていただけると幸いです。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。
【参考文献】
文部科学省 食品成分データベース
厚生労働省 e-ヘルスネット
カロリーSlims 春雨スープ
飯田薫子、寺本あい「一生役立つ きちんとわかる栄養学」