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糖尿病でもゼリーが食べたい!~安心して味わえるゼリーを紹介

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糖尿病でもゼリーが食べたい!~安心して味わえるゼリーを紹介

当記事の執筆は、管理栄養士  前間弘美が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

コーヒーゼリーやフルーツゼリーなど、コンビニやスーパーではおいしそうなゼリーが何種類も並んでいて、つい惹かれてしまいますね。

しかし、糖尿病の方の中には「ゼリーを食べたいけど、血糖値が上がるのかな…」と不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。

一方で、「ゼリーなら他のお菓子よりマシかもしれない」と考えていらっしゃる方もいるかもしれません。

実際、糖尿病でもゼリーは食べられるのでしょうか。そこで、今回はゼリーが血糖値をどのように上げるかわかりやすく説明します。

上手に血糖コントロールしながら、ゼリーを楽しめるヒントがたくさんありますので、ぜひ最後までお付き合いください。

糖尿病でも食べられるゼリーはあるのか

糖尿病でも食べられるゼリーはあるのか

結論から申し上げますと、糖尿病でも食べられるゼリーはあります

もちろん現在の血糖値にもよりますが、基本的に糖尿病の方でも食べてはいけないものはありません。量や食べるタイミングを工夫して食生活を楽しんでいただきたいです。

とくに甘いものが好きな方にとって、まったく食べてはいけないと考えるとストレスになってしまうでしょう。そこでかかりつけ医と相談しながら、カロリーや糖質が控えめで満足できるおやつを見つけることが大切です。

その点、ゼリーは比較的カロリーの低いものが多く、糖質ゼロのものもよく見かけます。上手に選べば無理なく血糖コントロールできますよ。

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ゼリーは血糖値を上げる?

糖質を含むゼリーであれば、血糖値は上がります

それでは、お菓子の中でゼリーは血糖値を上げやすいのか、まずは一般的なゼリーと他の菓子類と比べてみましょう。

カロリー・糖質量から血糖値の上がり方を推察

ゼリーのカロリー・糖質量から血糖値の上がりやすさを検証
*1食あたり

上の表をみると、ゼリーはカロリー控えめ糖質はやや多めといえます。

ゼリーは生クリームやバターをあまり使わないためカロリーは控えめですが、砂糖を使うため糖質が多くなり、血糖値は上がりやすいでしょう。

しかしゼリーの甘味は砂糖以外の甘味料と置き換えやすいのもあり、砂糖を不使用の製品も店頭でよく見かけます。後ほどご紹介しますね。

糖尿病でも安心して楽しめるゼリーの食べ方

血糖コントロールの状態にもよりますが、糖尿病の方の間食は1日80kca以下糖質10g以下を目安にするといいでしょう。

しかし、菓子類でこの目標は厳しいなと感じる方もいますよね。その場合は、対策として食後に体を動かすようにしましょう。食後に適度な運動をするとブドウ糖(※)が消費されるため、血糖値を下げる効果が期待できます。

(※)血液中のブドウ糖の濃度を血糖値といいます

「このままでは血糖値が上がりそうだけど、まあいいや」と見て見ぬふりをしないことがなにより大切なのです。

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1回に食べる量の目安

1回に食べる量の目安

1回に食べる量の目安は、ひと口サイズのゼリー3個です。これで45kcal糖質10gになります。

いつ食べるのがいい?

食べた後に比較的体を動かす機会の多い、朝から昼の時間帯に食べるのがオススメです。

ゼリーはカロリーよりも糖質の多さが気になるので、食後に血糖が急に上がってしまうのを避けることが大切なのです。

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血糖値を上げないゼリーはあるのか

血糖値を上げないゼリーはあるのか

スーパーやコンビニでもよく見かける「0kcal」や「糖質ゼロ」と書かれたゼリーは、ほとんど血糖値を上げません

これらは砂糖の代わりにエリスリトールなどの人工甘味料を使用したものなので、甘みはあるものの血糖値への影響がないのです。

この「0kcal」の表示ですが、食品表示基準で100gあたり5kcal未満の標品は「0kcal」と表示してよいことになっています。たとえば200gの大きめのゼリーを食べても10kcal以下なのでかなりカロリー控えめです。

栄養成分表示を見ると、0kcalでも炭水化物や糖質の項目に20gと書かれているものがあります。これは主にエリスリトールが「糖質」に含まれるからです。カロリー0kcalであれば、ほとんど血糖値を上げないと考えて問題ありません。

ここまで聞くと「0kcal」や「糖質0」のゼリーならいくら食べても大丈夫と思いがちですが、やはり食べ過ぎには注意が必要です。

大量に食べると下痢になることもあります。また、ほとんど血糖値を上げないとはいえ甘いものはクセになりますし、物によって人工甘味料の摂りすぎは健康不調をもたらすこともあるでしょう。

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糖尿病でも食べられる市販のゼリーを紹介

それでは血糖値にさほど悪影響を与えない、市販のゼリーを紹介いたします。

Tarami 濃い0kcalシリーズ

濃い北海道メロンゼリー

参考:Tarami 濃い0kcalシリーズ
※パッケージデザインは2022年時点のもの

濃い果汁感が美味しい、たらみの0kcalゼリーシリーズです。ナタデココ入りで食べごたえがあります。いろいろなフルーツ味が発売されているので、季節によって新しい味を試せる点もうれしいですね。

マルハニチロ たべても0kcalゼリーシリーズ

MARUHA NICHIRO たべても0kcalゼリーシリーズ

参考:マルハニチロ たべても0kcalゼリー
※パッケージデザインは2022年時点のもの

マルハニチロのたべても0kcalシリーズは濃いフルーツを感じられる味で、何度でも食べたくなります。こちらもナタデココが入っているので、満腹感を得られるのがポイントです。

こんにゃくパーク 低糖質カロリー0ゼリーシリーズ

こんにゃくパーク 低糖質カロリー0ぶどうゼリー

参考:こんにゃくパーク カロリー0ゼリー
※パッケージデザインは2022年時点のもの

こんにゃく粉と乳酸菌の入ったゼリーです。乳酸菌が入っていることもあり、腸内環境を整える働きが期待できますね。

BIGサイズというだけあって、かなりの量です。家族や友達とシェアしたり、2回にわけて食べてもよいでしょう。

オリヒロ ぷるんと蒟蒻ゼリーシリーズ

ORIHIRO ぷるんと蒟蒻ゼリー

参考:オリヒロ ぷるんと蒟蒻ゼリー
※パッケージデザインは2022年時点のもの

キャップ付きの0kcalゼリーです。果物の香りや甘味が強く、甘いものを食べていると感じられます。持ち運びやすく手軽に食べられるので、小腹が空いたときにピッタリですよ。

味の種類も複数ありますので、ご自身の好みに合わせて食べてみてはいかがでしょうか。

【低糖質】自然な甘みを楽しむゼリーレシピ

甘いものがお好きな方ですと、「甘いお菓子の代わりに果物を」と言われたことはありませんか。たしかに果物はビタミンCや食物繊維が多く、ケーキやお饅頭などと比べるとはるかに低カロリーなのでオススメです。

とはいえ果物の甘さでは物足りなくて、ついつい甘いお菓子を選んでしまっているあなた!こちらのフルーツゼリーはいかがですか?フレッシュなフルーツをたっぷり使っているので、自然な甘味に慣れるのに最適です。

今回は電子レンジで簡単に作れるレシピを紹介します。使用する果物の種類によって変わりますが、写真のゼリー1個分のカロリーは31kcal糖質は5gですよ。

【カロリーゼロ】罪悪感なしのゼリーレシピ

 

【材料】~2個分~
・カットフルーツ 1パック(小)
・粉ゼラチン    5g
・水       250ml
・ラカント      大さじ2

 

【作り方】
①耐熱容器に水250mlとラカントを入れて600wの電子レンジで2分程加熱する
②①に粉ゼラチンを振り入れてよく混ぜる
③プリンカップ(コップや茶碗でもOK)にカットフルーツをバランスよく入れる
④③に粗熱をとった②を注ぎ、冷蔵庫で固まるまでよく冷やす

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まとめ

以上、糖尿病の方でも安心してゼリーを食べられるよう、お話しいたしました。

まとめますと、

・ゼリーは菓子類の中ではエネルギー控えめだが、糖質はある程度含まれる
・糖尿病の方はひと口サイズのゼリーなら1日3個程度が適量
・活動量の多い時間帯は食後の血糖値が上がりにくいので、ゼリーを食べるなら日中がよい
カロリーと糖質控えめな市販のゼリーは、糖尿病であっても食べたい方にとって適する・摂取カロリーの低下

・食物繊維の効能


以上です。

それでは当記事を参考に、またかかりつけ医に相談のうえ、ご自身に合ったゼリーの楽しみ方を見つけていただければ幸いです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。

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参考文献
ロカボ協会HP ロカボ糖質とは
株式会社たらみ 商品ラインナップ
マルハニチロ株式会社 商品情報
株式会社 ヨコオデイリーフーズ こんにゃくパーク商品情報
オリヒロ株式会社 商品情報

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