大根のカロリー・糖質は低いの?〜お手軽ダイエットレシピも公開!〜
当記事の執筆は、管理栄養士 白石香代子が担当しました。
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おでんや鍋によく使う大根。サラダや味噌汁など、季節を問わずさまざまな料理に合う食材ですね。
そんな大根のカロリー・糖質は低めなのですが、実際どれくらいのカロリー・糖質量なのでしょうか。
今回は大根に関するカロリーや糖質量をお伝えしていきます。ダイエットへの活用や栄養素、そして大根の魅力を最大限に生かしたレシピもご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
大根の根・葉・切り干しのカロリー&糖質量(100g換算)
大根の部位 | カロリー(kcal) | 糖質(g) |
根(生) | 15 | 2.7 |
葉(生) | 23 | 1.4 |
切り干し大根(ゆで) | 13 | – |
上記の通り、根・葉・切り干しどれを取ってもカロリー&糖質は非常に少ないです。ちなみに切り干し大根(ゆで)も糖質はほぼ0gに近い量となります。
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1本あたりはどれくらいか
大根1本は約1kg~1.5kgほどあるため、1本あたりのカロリーは150~175kcal、糖質は27~40gです。
同じ根菜の人参と比較
大根と同様、土の中で育つ人参のカロリーと糖質を比較してみましょう。
人参の部位 | カロリー(kcal) | 糖質(g) |
根(生) | 35 | 5.9 |
葉(生) | 16 | – |
上の表にあるように、カロリー・糖質ともに根の方は大根の方(糖質2.7g)がやや低いです。ちなみに、葉の部分の糖質はほぼ0gに近い量となります。
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大根は糖質制限&ダイエットに向いている
先ほどお伝えした通り、葉や根の糖質は数g未満と野菜の中でも低めの数値でカロリーも低いので、大根は糖質制限・ダイエットに適した食材といえます。
おでんの大根もカロリー・糖質は少ない?
おでんの大根1個(約70g)のカロリーは26kcalとかなり低カロリーです。そして、糖質は3.7gととても少ないので、安心して召し上がってください。
なお、おでんはには大根の他にもこんにゃくや卵など糖質の低い食材があります。また、昆布は食物繊維も豊富なのでダイエット中の方にもピッタリですよ。
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大根には健康に役立つ栄養がたくさん!
大根には、ダイエット中に不足しやすい食物繊維が含まれています。また、その他にも健康に役立つ栄養素が、大根にはギュッと詰まっていますよ。
代表的な栄養素をいくつかご紹介しましょう。
食物繊維で便秘解消
ほうれん草やネギなど、いわゆる緑黄色野菜と比べれば少ないですが、大根にも食物繊維が含まれています。
そしてこの食物繊維には整腸作用、つまり便秘解消の効果が期待できるのも特徴です。
便秘は腸に便(老廃物)が溜まった状態で、悪玉菌が増殖するきっかけです。結果、むくみや血行不良、さらには代謝が下がる原因につながることがあるので、ダイエット並びに日々の健康のためには解消しておくべきことでしょう。
また、食物繊維は水分を吸収すると膨張し、満腹感が得られ食べ過ぎを抑止する効果も見込めます。
大根にはジアスターゼが豊富
大根の特徴的栄養素ともいえるジアスターゼは、食べ物の消化を促進し、胸やけや胃もたれを予防、そして二日酔いの緩和に効き目があります。
ただ、ジアスターゼは熱に弱いので、当成分を活かしたい場合は生の大根おろしで食べるとよいでしょう。
イソチオシアネートが血栓予防と殺菌作用
そして、大根の辛味の素であるイソチオシアネートは、すりおろしたり切った際に大根の細胞が破壊されて生成され、血栓予防や殺菌作用などの効果が見込めます。
その他の栄養素
だいこんにはカロテン、ビタミンK、ビタミンC、カルシウム、カリウム、葉酸等が含まれていますが、これらは葉の方が豊富に含まれています。基本は根の方をよく料理で使いますが、葉の方も捨てずに食べると健康的です。
これら栄養素の効果を以下にまとめました。
ビタミンK 【出血時に血を固める働き、骨からカルシウムの流出を防ぐ】
ビタミンC 【鉄分の吸収促進、病気やストレスに対する抵抗力を高める】
カルシウム【骨の形成、筋肉の動きをサポート】
カリウム 【血圧を下げる】
葉酸 【貧血や心疾患リスクの予防】
ちなみに、大根の葉をどんな料理に使ったらよいかわからないという方は味噌汁の具材に使うのがよいでしょう。また、細かく刻んだ大根の葉をごま油で炒めてサッと麺つゆをかけるだけで、ご飯のおともにもなります。捨てずに、ぜひ活用してくださいね。
大根づくしのダイエットレシピを公開
おでんやお鍋に大根はよく使われますが、実はステーキ風にするのも味わい深くておすすめです。
そこで大根の葉・根・おろしを活用して栄養を逃さないレシピをお伝えします!
【大根ステーキ〜おろしを添えて〜】
・大根 1.5cmを2枚
・大根おろし 2cm分
・大根の葉 半分
・バター 10g
・しょうゆ 小さじ1
・塩こしょう 少々
【作り方】
①大根の輪切り1.5cm×2枚を準備し、中央に十字の切れ込みを入れる。同時に大根おろしを2cm分すりおろす
②フライパンにバターを敷いて、弱火で大根を焼く
③大根の葉を1cm程に細かく切り、フライパンの端でしなるまで焼く
④少し大根に焦げ目が出てきたら、裏返して両面を焼く。同時に塩こしょうも振りかける
⑤大根の根と葉をお皿に盛り付け、大根おろしを乗せ、醤油をかけて完成
大根は部位で味が異なる
根の下部は辛みが弱く、生食に適しています。真ん中の部分は甘みが強いので、煮物や焼く際などにおすすめです。
一方、葉に近い根の上部は辛みが強い箇所なので、薬味や切干大根などにするとよいでしょう。
まとめ
それでは大根についてまとめますと、
・栄養も豊富でダイエットにも活用できる
・部位によって辛さや甘みが異なる
以上となります。
大根はお鍋や煮物以外でも調理方法は多岐に渡ります。また、根だけでなく葉の部分も栄養豊富なので、日々の料理で上手に活用してみてください。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスではカロリー&糖質を含む食事・体重・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてくださいね。
参考文献
文部科学省 食品成分データベース
環境省 冬は大根で暖まろう
独立行政法人農畜産業振興機構 だいこん
香川明夫監修「外食・コンビニ・総菜のカロリーガイド」(女子栄養大学出版社)p.77