Sync Health Blog

高血圧とは~症状や生活習慣での改善ポイントなど分かりやすく解説~

  • カテゴリ
  • ※こちらの記事は広告が含まれます
高血圧とは~症状や生活習慣での改善ポイントなど分かりやすく解説~

当記事の執筆は、シンクヘルスブログ編集部が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

「将来高血圧にならないために、どんなことをしたらいいんだろう」

そう感じているあなたに、今回は高血圧について解説していきます。

高血圧の基本や生活習慣のポイントなどをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

高血圧とはどのような状態?

高血圧とはどのような状態?

高血圧とはずばり、「血圧が高い状態」をいいます。

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁に与える圧力のことです。

心臓から送り出される血液の量と、圧力を受ける血管がどれくらいの弾力性があるのかで血圧の高さは決まってきます。

つまり、体の中の水分が多かったり、血管に弾力がなく硬い状態だと高血圧になりやすいです。

血圧の基準値と高血圧の診断数値を紹介

血圧の基準値

成人の血圧の基準は、収縮期血圧120~130mmHg、拡張期血圧60~89mmHgと言われています。

そして高血圧と診断されるのは、収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上です。

原因について

高血圧の90%は、原因がはっきりわからない本態性高血圧だといわれています。この本態性高血圧があなたがよく耳にする、生活習慣により起こる高血圧です。

原因になる生活習慣は、塩分の取りすぎ、肥満、ストレス、お酒の飲みすぎ、喫煙などがあります。また遺伝や体質、加齢などによって起こります。

どのような症状があらわれる?

高血圧よる症状

「高血圧になったらどうなるんだろう」

そんな心配を感じたあなたに、高血圧になった時の初期症状をお伝えしましょう。

もしかして高血圧?初期症状をチェックしてみよう

高血圧は自覚症状がほとんどないといわれています。

しかし、かなり血圧が高いときにはいくつか症状が起こりやすくなるといわれています。

頭痛
 めまい
 肩こり
 不眠  
 動悸
 食欲不振
 倦怠感

 

これらの症状は高血圧にプラスして他の病気が原因とも考えられますが、症状が続くようであれば医療機関を受診しましょう。

高血圧に潜む大きなリスク

高血圧に潜む大きなリスク

高血圧の状態を放置してしまうと、いろんな病気のリスクが高くなりますので注意が必要です。

・脳血管障害(脳出血、脳梗塞など)

高血圧は脳の血管に圧をかけてしまい、その結果、血管の壁が破けて脳出血を起こしてしまったり、高血圧に加えて血管の壁が硬くなる(動脈硬化)状態も加わると血管が詰まり、脳梗塞になるリスクがあります。

・心疾患(心肥大、心不全、狭心症、心筋梗塞など)

血圧が高い状態で心臓が全身に血液を送っていると、心臓の血管や心臓自体の負担が大きくなります。その結果、心臓の一部が大きくなってしまう心肥大、血管が詰まってしまうことで発症する心筋梗塞が大きなリスクです。

・腎臓の疾患(腎不全、尿毒症など)

腎臓には血液の中にある老廃物や水分、取り過ぎた塩分などを尿と一緒に体の外へ出してくれる働きがあります。腎臓の血管の壁が硬くなる(硬化)すると腎臓へ行く血液の量が少なくなり、腎臓が機能しなくなっていきます。

生活習慣の改善と薬で高血圧を治療

生活習慣の改善と薬で高血圧を治療

「普段の生活でどんなことに気をつけたらいいだろう」

生活の中で手軽に気を付けることができることがありますので、順番にご紹介しますね。

食事でのポイント

・減塩

食塩を減らした食事を意識してみましょう。料理を作るときはいつもより少し味付けを薄くしてみたり、塩気のあるお菓子やおつまみなども量を減らして、野菜や果物に置き換えるとよいでしょう。

・カリウムが多く含まれる食材を取り入れてみる

カリウムは体の中の水分を体外へ出してくれる作用があります。カリウムが多く含まれる食材は、野菜ではほうれん草やジャガイモ、果物ではバナナやキウイがあります。

また、ひじきやわかめといった海藻類にも多く含まれているため、みそ汁の具材などで入れてみてはいかがでしょうか。

適度な運動も大切

ウォーキングのような有酸素運動を適度に取り入れることが大切です。

運動をする時間が取れない!という方でも、

・階段をなるべく選ぶ
・1駅前で降りて歩く

といった普段の生活の中でできる軽い運動をぜひ行ってみてくださいね。

では、どうして高血圧予防のために運動も必要なのかというと、運動を行うことで筋肉にたくさんの酸素や栄養を運ぶために血管が広がるからです。

また、運動はストレス軽減にもつながり血圧を上げようとする交感神経の緊張が緩くなります。

高血圧の薬を紹介

高血圧の薬

場合によっては医師のアドバイスのもと、高血圧の薬を使用することもあります。

以下のとおり、血圧を下げる効果のある薬剤を紹介しましたので、診察にあたって参考にしてくださいね。

・一般名:ニフェジピン(商品名:アダラート)
血管に直接作用します。血管を広げることで血圧を下げます。

・一般名:エナラプリルマイレン酸塩(商品名:レニベース)
血圧を上げるホルモンを作らせないように作用することで、血圧を下げます。

・一般名:インダパミド(商品名:ナトリックス)
利尿剤です。腎臓に働きかけて尿からナトリウムと水分の排泄をすることで血圧を下げる薬です。

・一般名:プラゾシン(商品名:ミニプレス)
交感神経への刺激が伝わるのを阻んで、末梢血管を広げて血圧を下げます。

・一般名:アテノロール(商品名:テノーミン)
心拍数と心臓の筋肉を収縮するのを抑えることで心臓から一度に押し出される血液の量を減らすことで血圧を下げます。

参考記事:血圧を下げる方法〜食べ物や生活でのポイントを分かりやすく解説〜
参考記事:高血圧の薬「降圧剤」とは〜効果・種類・副作用を分かりやすく解説〜

まとめ

高血圧とは血圧が高い状態であることがお分かりいただけましたね。

頭痛、動悸、めまい、不眠などは体の不調のサイン。その後の高血圧による重疾患リスクにもつながります。

そして高血圧は、塩分を控えた食事や、適度な運動で高血圧を予防、軽減することができます。

当記事を参考に「高血圧にならないように予防してみよう」と思っていただけると嬉しいです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血圧・体重・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてくださいね。
シンクヘルスの紹介

 

参考文献
・小袋朋子編、(2020)疾患別 看護過程の展開 第6版、学研メディカル秀潤社
・向井直人編、(2018)、看護過程に沿った対症看護 病態生理と看護のポイント 第5版、学研メディカル秀潤社

LATEST BLOG最新ブログ記事

記事一覧へ