人参のカロリーと糖質は高い?~糖質制限やダイエット向きレシピも紹介~
当記事の執筆は、管理栄養士 白石香代子が担当しました。
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鮮やかな色と独特の香りが特徴の人参。苦手な方が多い一方で、ほんのり感じる甘さが好きな方もいらっしゃいますよね。
ところで、人参は甘味があるため糖質が多いと思われがちです。たしかに、野菜の中ではカロリーも糖質も高めであり、糖質制限中などは食べてもよいか悩ましいところ。
そこで今回は人参のカロリーと糖質量を解説いたします。人参に含まれる栄養素についてもポイントを絞ってお伝えします。
さらに、糖質の代謝を助ける食材を使った人参レシピもご紹介します。ダイエットにも活かせるので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
人参のカロリー&糖質を紹介
人参100gに含まれるカロリーは35kcal、糖質は5.9gです。これは一般的に食べられている、人参の根の部分になります。
ちなみに、1本あたり(約130g)のカロリーは46kcal、糖質は7.7gです。
ちなみに、葉の部分は100gあたりのカロリーが16kcal、糖質はなんと0gです。
また、他の野菜と比べると人参のカロリーと糖質は多めになります。
カロリー | 糖質 | |
人参 | 35kcal | 5.9g |
玉ねぎ | 33kcal | 7.0g |
キャベツ | 21kcal | 3.5g |
トマト | 20kcal | 3.7g |
*100gあたり
ただし、あくまでも人参のカロリーは野菜類の中でやや高いだけであり、その他の食品と比べると、カロリーと糖質は低めです。
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糖質制限中に食べても大丈夫?
糖質制限中であっても、人参は食べられます。
糖質制限のやり方は、すべての糖質を制限するのではなく、体に必要な最低限の糖質を摂る方法です。糖質は脳のエネルギー源であるため、1日に120gほどは摂取する必要があります。
人参の糖質は100gあたり5.9gなので、他の食材の糖質量を調整すれば糖質制限中でも食べて問題ないでしょう。
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人参の特徴的な栄養とオススメの食べ方
人参だからこそ摂取しやすい栄養がいくつかあります。また、栄養素によっては調理方法の違いで効率的に摂れるものもあります。
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皮膚や粘膜を健康に保つβ‐カロテン
β‐カロテンは体内でビタミンAに変換され、眼の表面に粘膜層を作り、涙をとどめて乾燥から目を守ります。 その他にも暗い場所で視力を保つ機能に関わったり、皮膚の状態を整える働きも期待できるのも特徴です。
さらにβ‐カロテンには日焼けやシミの予防効果も。また抗酸化作用が強いですので、体を酸化ダメージから守る働きも期待されている栄養素でもあります。
ちなみにβ‐カロテンは油と相性がよいため、炒めると体内への吸収力が上昇します。一方、素揚げのように油の中に入れてしまうと、逆にβ‐カロテンの量が減ってしまうのです。β‐カロテンを効率的に摂りたい方は、素揚げより炒め物にするのがオススメです。
なお、カロテンは皮の部分に多く含まれます。にんじんは皮ごと食べるとよいでしょう。
中性脂肪を排出するペクチン
ペクチンは余った中性脂肪を体外に出する働きがあるのと、血管を正常な状態にキープ、そして高血圧や動脈硬化の予防にも役立つと言われています。
その他の栄養
その他にも、カリウムによる血圧を下げる効果、食物繊維の便秘解消の効果などがあなたの健康をサポートしてくれます。
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生の人参がよくないといわれるのはなぜ?
生の人参に含まれるアスコルビナーゼはビタミンCを破壊する、といわれることが原因のようです。
しかし、最近の研究でアスコルビナーゼはビタミンCを破壊しないことがわかりました。
なお人参に限らず生の野菜はかさが多く、たくさん食べるのが難しいです。そこで加熱すると、一度にたくさんの野菜を摂りやすいというメリットがあります。
一方で水に流れ出る栄養素や加熱すると壊れる栄養素もあるため、生と加熱両方を使い分けるとよいでしょう。
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ダイエットにも!にんじんを使ったレシピ
それでは、簡単に作れるレシピをご紹介しますね。にんじんの糖質をスムーズに代謝させるために、ビタミンB1(※)を多く含む大豆を使いました。
また、大豆はダイエットに必要な筋肉の材料であるたんぱく質を多く含みます。人参以外は、糖質の少ない食品であることもポイントですよ。
(※)ビタミンB1は糖質の代謝を促す働きのある栄養素
【にんじんと大豆のコロコロサラダ】
・にんじん 1/2本
・蒸し大豆 50g
・キュウリ 1/2本
・マヨネーズ 大さじ1/2
・ごまドレッシング 大さじ1/2
・白こしょう 少々
【作り方】
①にんじんは小さめのサイコロ角に切り、茹でて冷ましておく。キュウリも同じくサイコロ角に切る
②ボウルに①のにんじんとキュウリ、蒸し大豆を入れ、マヨネーズとごまドレッシングを入れてよく混ぜ合わせる。白こしょうで味を整えて完成
そのまま食べてもパンに挟んでも、美味しく食べられます。ぜひ試してみてください。
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美味しいにんじんを選ぶには
人参を選ぶ際は表面にツヤとハリがあるものを選びましょう。一方で表面が黒くなっていたり、しなり気味のものは鮮度が悪いので避けた方が良いです。
さらに、茎の切り口(芯の部分)が大きいと固いので、小さめを選ぶと調理しやすいですよ。
また、3月下旬〜5月下旬は甘くて柔らかい人参が出荷されます。お好みの料理にあわせて食べるとよいでしょう。
水気は取って保存を
人参は湿気と高温を避けると長持ちする食材ですが、水分が付着し続けると腐りやすいため、乾燥させてから冷蔵庫などに保管しましょう。
また、高温と日射りにより人参の呼吸・蒸散作用が働き成分が消耗するケースもあるので、注意してください。
まとめ
最後に人参についてまとめると、
・一般的な野菜の中ではカロリー&糖質はやや高い
・糖質制限中でも食べられる
・β-カロテンやペクチンなどが特徴的な栄養素を含む
となります。
人参はコンビニやスーパーで手軽に買える野菜です。
簡単に料理に使えるので、上手に人参の栄養素を活用して健康な体作りを心がけてくださいね。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは糖質&カロリーを含む食事・体重・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてくださいね。
参考文献
文部科学省 食品成分データベース
独立行政法人農畜産業振興機構 今が食べ頃!甘くて美味しい“春にんじん”
厚生労働省 e-ヘルスネット