サプリで血糖値は下げられるの?~選ぶ基準やランキングも紹介~
当記事の執筆は、管理栄養士 松原知香が担当しました。
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好きな食べ物は、ホカホカの白いごはんと疲れを癒す甘いスイーツ。
自分へのご褒美に思いっきり食べたいけど近頃、血糖値が気になってきた・・・
若いころと変わらない食生活を送っていると、体重とともに気になるのが血糖値ですね。飽食の時代である今、冒頭で述べたようなお悩みを抱える方は、年々増え続けています。
そこで今回は、血糖値に関するサプリと飲料をランキング形式でご紹介します。
毎日忙しくても、簡単なことから健康管理をはじめたい方はぜひご覧ください。
目次
サプリに血糖値を下げる効果はあるのか
結論から申し上げますと、サプリメントは薬ではないため、血糖値を下げることはできません。
サプリメントで期待できるのは、食後の血糖値の上昇を緩やかにする作用です。
個人差はありますが、血糖値は食事をとってから徐々に上がり始めて約1時間後にピークに達します。その後、インスリンというホルモンの作用により血糖値が下がるのです。
インスリンは私たちの体の臓器から作られていますが、血糖値が急激に上がりやすい、または上がる回数が多い状況が続くとインスリンが枯渇してしまいます。すると、高血糖状態が続き体にさまざまな悪影響を及ぼします。
食後の血糖値をコントロールすることは、私たちの体にとって非常に重要なことなのです。
参考記事:【医師監修】食後に注意!血糖値スパイクとは?原因と予防を初心者でもわかるよう解説
血糖値サプリを選ぶ基準
では、実際にどのような点を基準にサプリを選んだらよいでしょう。今回は4つの目安をご紹介いたします。
トクホなど効果が信用できるかどうか
健康食品のCMなどでよく聞く「トクホ」は、特定保健用食品の略称です。
特定保健用食品(トクホ)とは、食品に含まれる成分の有効性や安全性に関する国の審査を受け、その許可を得られた食品のことを指します。
似たようなもので、機能性表示食品という分類もありますが、国の審査と許可が必要なのはトクホだけです。
商品を選ぶ際、一つの目安にするとよいでしょう。
関与成分の違い
トクホで「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」と表示している商品の多くは、難消化性デキストリンという食物繊維の一種が含まれています。
最近では、サラシアという植物の抽出成分にも注目が集まっており、難消化性デキストリンとは異なる作用をします。関与成分に注目して選ぶのもオススメですよ。
参考記事:サラシアとは?効果からサプリの選び方、口コミまでを初心者に向けて解説
飲みやすさと価格
成分の違いの他には、形状や価格も選ぶポイントになります。
粒状のものから、飲料タイプ、粉末で飲み物に溶かすタイプなど、ご自身のライフスタイルに合わせて取り入れやすい形状を選びましょう。
また、サプリは薬ではないため即効性はなく、継続的に飲むことで効果が期待できます。毎日飲むためにも、できれば価格は抑えたいところですよね。ご自身の中で予算を決め、1回あたりや1日の目安量で比較してみるとよいです。
購入できる場所、手段
サプリは毎日飲み続けるものなので、うっかり切らしてしまうという事態は避けたいですよね。そこでポイントとなるのが購入場所や手段です。
普段の買い物のついでに購入したい方は、ドラッグストアで取り扱っているものがよいでしょう。
一方、忙しくて買いに行く暇がないという方はネットショップで購入できる商品がオススメです。ショップによって、価格や定期購入できるかどうかなどの違いもあるので、比較してみてはいかがでしょうか。
おすすめサプリランキング5選
今回は、血糖値へアプローチするサプリをランキング形式で5つご紹介します。
1位 サラシア100(小林製薬)
【関与成分】
サラシア抽出成分
【形状】
粒状
【価格】
・20日分1袋60粒入り
・1,910円(税込)で1回(3粒)あたり96円 ※Amazonより(2023年10月27日確認)
【購入できる場所、手段】
・小林製薬の通信販売
・Amazonなどの通販サイト
・ドラッグストア
今回のランキングで唯一の粒状サプリ「サラシア100」が堂々の1位です!
商品名にもなっているサラシアという植物から抽出した成分が含まれており、糖質の分解を抑えることで食後血糖値の上昇を緩やかにすると考えられています。
粒状なので、飲みたいときにいつでも飲める点や持ち運びが便利な点が他の商品との差別化につながりました。
また、ネットショップのほかドラッグストアでも購入できるので、ストックを切らしても最寄りのドラッグストアで買いに行くことができますね。
2位 賢者の食卓 ダブルサポート(大塚製薬)
【関与成分】
難消化性デキストリン(1包あたり5g配合)
【形状】
粉末状
【価格】
・約10日分6g×30包入り
・1,350円(税込)で1包あたり45円 ※Amazonより(2023年10月27日確認)
【購入できる場所、手段】
・大塚製薬の公式通販
・Amazonなどの通販サイト
・ドラッグストア
2005年の発売以来、17年ものロングセラーとなっている「賢者の食卓」が第2位です。
発売当初は血糖値のみのアプローチでしたが、2012年にリニューアルして新たに食後の血中中性脂肪の上昇を緩やかにすると追記しました。血糖値と中性脂肪、まさにダブルのサポートをする商品です。
無味無臭の粉末形状なので、お好きな飲み物に入れて飲むことができます。
粒状のサプリに比べて手軽さという点で劣りますが、ドラッグストアで購入できる点はメリットですね。
3位 パインファイバーW(松谷化学)
【関与成分】
難消化性デキストリン(1包あたり5g配合)
【形状】
粉末状
【価格】
・6g×60包入
・3,200円(税込)で1包あたり53円 ※Amazonより(2023年10月27日確認)
【購入できる場所、手段】
・公式サイト
・Amazonなどの通販サイト
2位の「賢者の食卓」と同様、お好きなものに混ぜて飲むパインファイバーWが第3位です。
こちらも、食後の血糖値に加えて中性脂肪の上昇をゆるやかにする効果が期待できるため、揚げ物などがお好きな方にもオススメです。
ドラッグストアでも購入できる「賢者の食卓」と比べ、購入がネットのみとなるため第3位です。
4位 フィットライフコーヒー(ミル総本社)
【関与成分】
難消化性デキストリン(1包あたり6.8g配合)
【形状】
粉末状
【価格】
・8.5g×60包入
・6,804円(税込)で1包あたり113円 ※Amazonより(2023年10月27日確認)
【購入できる場所、手段】
・ミル総本社の公式サイト
・Amazonなどの通販サイト
甘いスイーツと一緒に飲むコーヒーとして使えるのがフィットライフコーヒーです。
こちらにも、難消化性デキストリンが配合されており、食後血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。しかも、難消化性デキストリンの配合量は、今回ご紹介する商品のなかでもトップです。
1日3包が目安となっているので、食後のコーヒーとしてとりいれてもよいですね。
購入がネットのみとなっているため、2位の「賢者の食卓」よりも購入場所が限られていることや、1回あたりの価格がやや高めで第4位となりました。
5位 からだすこやか茶W(コカ・コーラ)
【関与成分】
難消化性デキストリン
【形状】
飲料タイプ
【価格】
・350ml×24本
・2,788円(税込)で1本あたり116円 ※Amazonより(2023年10月27日確認)
【購入できる場所、手段】
・Amazonなどの通販サイト
・ドラッグストア、スーパー、コンビニ
テレビCMでおなじみの「からだすこやか茶W」が第5位となりました。
今回ご紹介する商品で唯一の飲料タイプです。サプリを飲むというより、水分補給しているお茶として取り入れると、無理なく続けられますよ。
通院中の方は医師に相談を
すでに通院して医師の診察を受けている方の場合、自己判断でサプリを飲み始めるのは避けたほうがよいでしょう。
体の状態は個人差がありますので、サプリは一度かかりつけの医師へ相談してから飲みはじめることをオススメします。
まとめ
以上をまとめますと、
・サプリに期待できるのは「食後血糖値の上昇を緩やかにする」こと
・飲みやすい形状や続けやすい価格、購入手段などを基準に選ぶとよい
・通院中の方がサプリを使用する場合は一度かかりつけ医に相談する
上記の点が、今回お伝えしたいポイントになります。
また冒頭でもお話しましたが、サプリはあくまでも補助的な立ち位置です。基本的な血糖コントロールに必要なのは、適切な食事管理と運動なので、サプリは基本を前提として取り入れるとよいでしょう。
血糖値が気になって食事が楽しめない方にとって、当記事が参考になれば幸いです。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・血糖値・血圧などの記録がカンタンにできます。日々の血糖コントロールにぜひ活用してみてくださいね。