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【医師監修】糖尿病の検査や診断はどうやって受けるの?~わかりやすく解説~

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糖尿病の検査ってどうやってやるの?〜診断基準や方法を分かりやすく紹介〜

当記事は、まくはりコーラス内科  院長西村明洋先生にご監修いただきました。
執筆はライター
前間弘美(管理栄養士)が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧は
こちらをご覧ください

「糖尿病の検査って何をするんだろう?」
「どうなると糖尿病と診断されるの?」

と思う方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、糖尿病の検査や診断基準について紹介します。わかりやすく説明していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

糖尿病の検査が大切な理由

糖尿病の検査が大切な理由

糖尿病は自覚症状がなく、あやしいと感じたころにはかなり進行している場合が多いからです。

生活習慣が主な原因である2型糖尿病は、ゆっくりと進行するため発症しても最初は自覚症状がないことが多いです。そのため、長期間気付かず自覚症状が出るころにはかなり進行していた、ということも少なくありません。

そこで、病院で行う検査は糖尿病の早期発見において非常に重要となります。

た、会社の健康診断で血糖値の検査が項目に入っていることもあります。気になる方は、忙しい合間を縫ってでも健康診断を受けましょう。

参考記事:糖尿病は生活習慣を見直せば治るの?

糖尿病の検査はどこで受けられるの?

糖尿病の検査は主に内科や糖尿病内科がある病院、クリニックで行うことができます。

自宅の近くや職場の近くなど、自分にとって行きやすい医療機関を探してみてくださいね。

検査費用の目安 

保険の負担割合や受診する医療機関によって様々ですが、おおよそ2,000~4,000円で行えるところが多いようです。

あくまで参考程度ですので、詳しく知りたい方は受診する医療機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

検査項目と方法について

糖尿病の検査とは

主な糖尿病の検査は、血液検査です。

それでは、くわしい検査項目と方法をみていきましょう。

参考記事:とても簡単な糖尿病セルフチェックリスト

血液検査ですぐわかるのは血糖値とHbA1c

検査で必ず行われるのは血糖値の測定HbA1cの2つです。

血糖値は血液中に糖がどの程度含まれているかHbA1cは過去1~2ヶ月の血糖値の平均を示しますこの2つは1回の血液検査で調べることができるので、すぐに数値がわかるでしょう(医療機関によります)。

そのほか、75gブドウ糖負荷試験(OGTT)という検査もあります。

75gブドウ糖負荷試験(OGTT)はブドウ糖が含まれる飲料を飲む前後に血糖値を測り、どの程度変化があるかを調べる検査です。

ブドウ糖入り飲料を飲んだ後の血糖値測定は1回だけなく、30分おきに数回測ります。そして糖尿病の診断には、飲用してから2時間後の値を使用します。

参考記事:【医師監修】隠れ糖尿病ってなに?~診断基準や気になる症状についても解説~

糖尿病の診断基準を紹介

診断基準

糖尿病の診断基準は以下の3通りです。

①血液検査で糖尿病型に2項目が該当する場合(その内1つはHbA1cではなく血糖値が該当すること)

糖尿病型とは、以下の4項目から評価します。
①血液検査で糖尿病型に2項目とも該当する場合(その内1つはHbA1cではなく血糖値が該当すること)

※糖尿病治療ガイドライン2019を参照

【注意点】
・HbA1cと血糖値の2項目あり
・75gブドウ糖負荷試験は血糖値を測定するので血糖値の分類

・2回ともHbA1cのみが該当する場合は糖尿病とは診断されない(最低1回は血糖値が糖尿病型となる必要あり)
・1回の検査でHbA1c、血糖値のどちらも該当した場合は、その時点で糖尿病と診断される

②血糖値の値が糖尿病型に該当する+慢性高血糖の症状がある

1回の検査で、血糖値の値が糖尿病型(①の項目参照)に該当している、かつ慢性高血糖の症状があれば糖尿病と診断されます。

慢性高血糖の症状とは

・口の中がやたらと乾く
・喉がかわいて水を異常に飲みすぎる
・尿回数や尿量が多い
・体重が減る


などの症状です。

なお、これらの症状がない場合でも糖尿病の合併症である網膜症という目の病気が発見されると、糖尿病と診断されます。

③過去に糖尿病と診断された証拠がある

検査で診断基準を満たさなくても過去に糖尿病と診断されたことがあれば、糖尿病と診断されます。

参考記事:糖尿病とはどんな病気?症状・原因・治療などをわかりやすく解説

市販検査薬はどうか

尿の検査

市販の糖尿病検査薬は尿検査薬で、尿に糖が含まれているかどうか調べることができます。検査薬は、薬局で購入できます。

検査薬で尿に糖が含まれているとわかったとしても、医療機関で検査をしてもらう必要はあります。しかし自覚症状が現れにくい糖尿病に気付くきっかけとしては、市販の検査薬は有効な手段といえるでしょう。

また最近は、薬局やネットなどで自己血糖測定器やCGM(※)を購入し、活用する方も増えてきています。

ただし、血糖値は常に変動するものであり、食事の時間など生活状況によっても大きく異なります。個人で測定した値はあくまでも参考値として捉え、血糖値に不安がある場合には病院できちんと検査を行いましょう。

(※)CGMとは、腕やお腹にセンサーをつけて皮下の間質液中のグルコース値を持続的に自動で測定する測定方法。

参考記事:【医師監修】糖尿病は生活習慣の改善で予防〜今から食事・運動・生活を見直そう〜

まとめ

糖尿病の検査まとめ

以上、糖尿病の検査についてご紹介いたしました。まとめますと、

・2型糖尿病は自覚症状なく進行するため検査が大切
・糖尿病の検査は主に内科や糖尿病内科がある病院、クリニックで行う
・費用の目安は2000~4000円

・検査方法は血液検査
・検査項目は血糖値、HbA1c、75gブドウ糖負荷試験
・市販の検査薬は糖尿病に気付くきっかけとしては有効だが正確な診断はできない


糖尿病は発見が遅いと、治療がとても大変です。

わかっていてもなかなか病院に足が向かない、という方は多いでしょう。しかし、早く検査しておけばよかった、と後悔している患者さんがたくさんいらっしゃるのも事実です。

そこで、気になることがあったら早めに医療機関で検査をすることをおすすめいたします。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値やお薬の記録がカンタンにできます。日々の血糖コントロールにてぜひ活用してみてくださいね。
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監修医師

まくはりコーラス内科  院長
西村 明洋先生
まくはりコーラス内科 院長 西村 明洋先生

【HP】https://metaboweb.com/

詳細プロフィールはこちら

参考文献
一般社団法人日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2019 糖尿病診断の指針 糖尿病治療の目標と指針 
国立国際医療研究センター糖尿病情報センター 診断と検査

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