エビチリのカロリーと糖質は高い?~ダイエットにも活用できるコツをご紹介~
当記事の執筆は、管理栄養士 前間弘美が担当しました。
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中華料理の中でも人気メニューであるエビチリ。
実はエビチリは本場中国に祥存在しない、日本発祥の創作料理です。日本人の好みに合わせて創作されているので、エビチリの人気が高いのも納得できますね。
エビチリは中華料理なので、カロリーの高いイメージを持つ方も多いと思います。
そこで今回は、エビチリのカロリーや糖質について詳しく解説していきます。定番の中華料理との比較もしておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
エビチリのカロリーと糖質
エビチリは1人前(166g)あたり203kcal、糖質9.4gです。
参考までに、中華料理で人気のある餃子や麻婆豆腐と比べてみましょう。
・麻婆豆腐1人前(256g):354kcal、糖質7.4g
上記より、エビチリは中華料理の中ではカロリーが低く、糖質は麻婆豆腐ほどではありませんが低めであると分かりますね。
参考記事:餃子のカロリーと糖質量は高い?〜ダイエット時のポイントも解説〜
参考記事:麻婆豆腐のカロリーと糖質量を解説!~ダイエット中に食べたい人必見です~
エビチリに含まれる栄養素
エビチリの主役であるエビは、たんぱく質が豊富な食材です。
さらにエビにはアスタキサンチンやタウリンなど、健康に嬉しい効果のある栄養素が多く入っています。
さっそく、それぞれの栄養素と効能についてご説明します。
筋肉や臓器のもととなるたんぱく質
たんぱく質は筋肉や臓器など体を構成する主要な栄養素ですので、私たちが生きていくために欠かすことができません。
エビは全体の約20%がたんぱく質です。これはたんぱく質が多いと言われている、肉や魚と同じくらいの割合です。
なお、エビは肉や魚に比べて脂質(※)が少ないため、カロリーを抑えながら動物性のたんぱく質を補うことができます。
(※)重要なエネルギー源ですが、摂りすぎると肥満の原因にも
なお、1日に必要なたんぱく質は18~64歳の男性で65g、18歳以上の女性で50gとされています。つまりエビを80~100g食べることで、1日に必要なたんぱく質のおよそ1/3を補えるのです。
エビの赤い色素であるアスタキサンチン
アンチエイジングに有効な成分として注目されているアスタキサンチンは、抗酸化力が強いです。
抗酸化力とは、紫外線による肌の老化を防いだり、疲労回復に役立つ力です。
心臓や肝臓の機能を高めるタウリン
アミノ酸の1種であるタウリンは、栄養ドリンクにも配合されている栄養素です。
タウリンは交感神経を抑制するので高血圧を改善したり、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
なお、タウリンは水に溶けやすい栄養素です。
そこでエビのタウリンを効率よく摂りたい方は、焼く・蒸すなどの水を使わない調理法や、茹でる場合は汁ごと摂れるスープにすると良いでしょう。
参考記事:エビの栄養と効果~タンパク質たっぷりなエビの魅力を解説します~
エビチリ定食のカロリー
エビチリ定食のカロリーは、ご飯や付け合わせの量によって変わります。
よく見かけるご飯、中華スープ、漬物がセットになった定食は、およそ650kcalです。
これは成人男性が1食に食べる量としては良いですが、活動量の少ない成人女性にとってはカロリーオーバーです。
活動量の少ない方はご飯の量を減らすなど、摂取カロリーを調整すると良いでしょう。
エビマヨ、エビチリ卵との比較
次に同じくエビを使った料理、エビマヨとエビチリ卵のカロリーと糖質を比べて見ましょう。
カロリー | 糖質 | |
エビチリ | 203kcal | 9.4g |
エビマヨ | 458kcal | 12.1g |
エビチリ卵 | 236kcal | 9.8g |
*1食分あたり
上の表より、エビマヨはエビチリやエビチリ卵に比べてカロリーや糖質が高いことが分かりますね。
なぜなら、エビマヨはソースにマヨネーズや乳製品を使っているからです。
そこでカロリーや糖質が気になる場合はエビチリやエビチリ卵を選び、エビマヨはみんなでシェアして食べるなど工夫して楽しむと良いでしょう。
参考記事:マヨネーズのカロリーは高いが糖質は低い〜健康に良いかを含めてポイント解説〜
ダイエット中にエビチリを食べていいの?
結論からいいますと、ダイエット中でもエビチリを食べられます。
すでに申し上げたように、エビチリは中華料理の中ではカロリーや糖質が低めだからです。
しかしエビチリはエビを油で揚げているので、一般的な料理と比べるとカロリーが低いとは言えません。
そのため、ダイエット中にエビチリを食べる際には、食べる量や頻度に注意しましょう。
カロリーオフのコツ
エビチリのカロリーを抑えるコツは、エビを揚げずに少量の油で炒めることです。
つまり、いかに油の量を減らすかがポイントになります。
エビ自体は100gあたり80kcalほどと低カロリーな食材ですので、揚げずに作ればダイエットに活用しやすくなりますね。
まとめ
以上、エビチリのカロリーと糖質について解説しました。
エビチリは中華料理の中では、カロリーや糖質が低めであることが分かりましたね。
またエビにはたんぱく質、アスタキサンチン、タウリンなど健康に嬉しい効果のある栄養素が多く含まれます。
一方でエビチリは揚げたエビを使用しているため、一般的な料理の中ではカロリーが低いとは言えません。ダイエット中にエビチリを食べる時には、エビを揚げない方法で作りカロリーを抑えると良いでしょう。
それでは当記事を参考に、エビチリを楽しんでいただけたら嬉しいです。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。
参考文献
文部科学省 食品成分データベース
カロリーSlism TOP
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット
農林水産省 タウリンとはどのような栄養素ですか。また、体によいとのことですが、働きを教えてください。
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書