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ルイボスティーとはどんなお茶?~健康に良い成分や効果もカンタン解説~

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ルイボスティーの期待できる効能~ダイエット効果についても検証~

当記事の執筆は、管理栄養士  松原知香が担当しました。
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数ある健康茶の中でも、近年注目を集めているのがルイボスティーです。

多くの方が「体にいい」と聞いたことがあると思いますが、成分や効果についてまで知っている方は少ないでしょう。

そこで今回は、ルイボスティーについて成分から効果、デメリットはあるのかなどをわかりやすく解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

ルイボスティーとは

ルイボスティーとは

ルイボスティーとは、南アフリカに生息するマメ科のルイボス葉を発酵させてお茶にしたもので、ルイ(rooi)は赤、ボス(bos)は藪の意味を持つオランダ語から来ています。

ルイボスティーを飲まれた方ならおわかりのように、お茶が赤みを帯びているのと同様、葉が赤褐色になることからこのような名前がついたようです。

カフェインを含まないお茶

ルイボスティーは人工的にカフェインを抜くデカフェではなく、もともとカフェインを含まないお茶です。

そののため、カフェインが気になる妊産婦の方はもちろん、就寝前に飲むお茶としても大変人気があります。

【すごい!】ルイボスティーの成分と効果

【すごい!】ルイボスティーの成分と効果

ルイボスティーの特筆すべき成分は、抗酸化作用のあるポリフェノールです。抗酸化作用が高いことで、活性酸素(※)の増加を抑える効果が期待できます。

(※)活性酸素は体にある程度必要な反面、増えすぎると細胞へ悪影響を与えて老化を促す。

とくに、ルイボスティーには活性酸素除去作用が高いSOD酵素が多いことで、抗酸化作用だけでなく、その他便秘改善効果や抗アレルギー効果などが言われています。

参考記事:【医師監修】抗糖化とは~老化の原因「糖化」のメカニズムや対策を徹底解説~

血糖値を改善するってホント?

ルイボスティーにはアスパラチンというポリフェノールが含まれており、動物試験ですが血糖値の抑制が期待できる研究結果もあります。

研究では2型糖尿病モデルのラットへアスパラチンを与えたところ、筋肉へのグルコールの取り込みと、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌増加が確認されました。

今後、ヒトを対象にした研究結果にも期待が高まりますね。

ダイエット効果はあるのか

ルイボスティーを飲むことでダイエット効果が得られるかは、現時点で明らかになっていません。

一方で、十分な水分補給は新陳代謝がスムーズになり老廃物を排出しやすくします。また、ダイエット中に食事制限を行うと便秘になりやすいですが、水分をとると便秘の予防にもなるのです。

なお、1日1.5L程度を目安にするとよいでしょう。

いつもの水分補給をルイボスティーに変えることで、水分を摂るメリットとルイボスティーの成分によるメリットを同時に得られますね。

参考記事:水を飲むのはダイエットに良い?〜効果・やり方・おすすめを分かりやすく紹介〜

飲み過ぎは体に悪いの?

現在のところ、ルイボスティーの飲みすぎによる健康被害については十分な情報が見当たらないのが実情です。

ただし、妊娠後期におけるポリフェノールの過剰摂取は、胎児への影響が懸念されています。そのため、ルイボスティー以外に含まれる食品からも摂れるポリフェノール類を考慮して摂取することが必要です。

肝臓に悪い影響が出ることも

既往歴のある人におけるルイボスティーの大量摂取が、肝臓の機能を低下させたという報告もあるようです。

何においても大量摂取は、栄養素のバランスを乱すことにつながりますので、良いからといってそれだけを大量に飲むことを控えていただければ安全に摂取できると言えるでしょう。

参考記事:肝臓に悪い意外な食べ物ランキング!ご自身の食事を見直してみましょう

水出し?煮出し?オススメの飲み方を紹介

水出し?煮出し?オススメの飲み方を紹介

ルイボスティーを飲むときはティーバックを水につけておく水出しや、お湯に入れる煮出しをする方が多いですね。

じつは、煮出しのほうが効率的にルイボスティーの成分を抽出できるという研究報告があります。

研究では、茶葉5gを500mlの熱湯に15分以上入れることで、より多くのポリフェノールが抽出できるのです。

また、発酵せずに飲むグリーンルイボスティーというお茶もあり、先ほどご紹介したアスパラチンは発酵したルイボスティーよりも多く含まれています。

グリーンルイボスティーの場合は、茶葉5gを500mlの熱湯に20分以上と通常のルイボスティーよりも5分長く放置すると、効率的にポリフェノールを抽出できますよ。

まとめ

ルイボスティーには、抗酸化作用が高いポリフェノールが多く含まれ、この抗酸化作用による健康効果が高いことがわかりました。とくに、動物試験では血糖値に対する効果が報告されており、今後の研究も期待されるところです。

また、より多くのポリフェノールを抽出したい方には、茶葉5gを500mlの熱湯に15分以上入れて煮出すやり方がオススメです。

ルイボスティーはカフェインを含まないので、どの方にも比較的手に取りやすいお茶となっています。ぜひ今後の健康増進に向けて、ルイボスティーを活用してみてください。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。

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【参考文献】
人見英里他,ルイボスティー(Aspalathus linearis)の抗酸化性,日本食品科学工学会誌 46(12),779-785,1999.
C S Opuwari 1, T K Monsees.In vivo effects of Aspalathus linearis (rooibos) on male rat reproductive functions.Andrologia. 2014, Oct46(8),867-77.
村上 香,永澤 健,発酵および非発酵ルイボスティーの 抽出条件がポリフェノール含量および 抗酸化活性へ及ぼす影響(2021),日本食品科学工学会誌,No.68(2) ,p84-91
 Kawano, A., Nakamura, H., Hata, S., Minakawa, M., Miura, Y., and Yagasaki, K. (2009). Hypoglycemic effect of aspalathin, a rooibos tea component from aspalathus linearis, in type 2 diabetic model db/db mice. Phytomedicine, 16, 437‒ 443.
林直哉他,妊産婦におけるポリフェノールの摂取状況,日本微量栄養素学会誌(2021),38,p14-17

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