れんこんの糖質やカロリーは高い?~ダイエットに活用できるのか解説~

当記事を監修した専門家:管理栄養士・調理師 前間弘美、編集長 宮田亘造(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください)
野菜といえば、ヘルシーでダイエットによいイメージがありますね。
れんこんも野菜なのでダイエットによさそうですが、糖質やカロリーはどのぐらいあるのでしょうか?
今回はれんこんの糖質やカロリーについて、ダイエットに活用できるのかという観点からわかりやすくお伝えいたします。れんこんを使った糖質オフレシピも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
れんこんの糖質・カロリー(100g)
れんこん100gあたりの糖質は14.2g、カロリーは66kcalで、野菜の中では高めといえます。
れんこん1節の糖質・カロリー
れんこん1節の重さは、100~350gと個体差が大きいです。
上記のとおり、大きいサイズのれんこん1節は糖質とカロリーがかなり高いとわかります。参考までに、ごはん普通盛り(150g)の糖質は57.2g、カロリーは234kcalです。
あまりないとは思いますが、1人でれんこん1節を食べきると糖質やカロリーの摂りすぎにつながる可能性があるので、ご注意ください。
れんこんの糖質量は多いのか
れんこんの糖質量は野菜の中では多いです。
*100gあたり
上記のとおり、れんこんの糖質量は玉ねぎの約2倍、キャベツやトマトの約4倍もあります。カロリーも高めなことがわかりますね。
ただし芋類や主食類と比べると、決して糖質量やカロリーが多くはありません。
*100gあたり
糖質制限ダイエット中に食べても大丈夫?
れんこんは糖質制限ダイエット中に食べても大丈夫です。たしかにれんこんの糖質は野菜の中で比べると多いですが、主食や食べ物全体で考えると決して多くはありません。
さらに糖質制限ダイエットは、1日最低120g糖質を摂る必要があります。というのも、糖質は脳の唯一のエネルギー源だからです。
脳は1日に120gの糖質を消費するといわれています。つまり、糖質をまったく摂らないと集中力や判断力が鈍り、日常生活に弊害を起こす可能性があるのです。
糖質摂取量の目安は、1食あたり40gです。他の食品とのバランスも考えて、れんこんは1食あたり50gほど食べるとよいでしょう。
参考記事:糖質制限ダイエットって効果があるの?適切な食材と方法を徹底解説
糖尿病の方は注意
糖尿病の方は、れんこんの食べ方に注意が必要です。なぜなられんこんは野菜の中では糖質が多く、血糖値を上げやすいからです。
糖尿病の方にオススメされる、ベジファーストという食事方法があります。
ベジファーストとは、食物繊維の多い野菜などを食事の最初に食べることで、血糖値の上昇を緩やかにする方法です。
具体的には
②肉、魚、卵、豆・大豆製品
③ご飯、パン、麺類
の順に食べると血糖値が急上昇しにくい、といわれています。
しかし、れんこんのように糖質の多い野菜を最初に食べると、血糖値が急上昇しやすくなる可能性も。そこで、れんこんはごはんやパンと同じように食事の最後に食べることをオススメします。
なお、糖尿病の方のとってよい糖質量には個人差があります。主治医の指示を仰ぎましょう。
れんこん料理は太る?
れんこん料理は、食べすぎると太る可能性があります。れんこん料理と聞くと、きんぴらや筑前煮などが思い浮かぶと思います。
きんぴらや筑前煮は和食なので、ヘルシーなイメージがあるかもしれません。しかし、副菜としては意外とカロリー・糖質が高いので注意が必要です。
きんぴら1人分のカロリーは93kcalで糖質は12.7gです。筑前煮1人分のカロリーは223kcal、糖質は18.8gあります。
参考までに、きゅうりの酢の物はカロリー39kcalで糖質6g、野菜サラダはカロリー118kcalで糖質3.5gです。
酢の物や野菜サラダと比べると、きんぴらや筑前煮はカロリーや糖質が高めといえます。
なぜなら、きんぴらや筑前煮は主な材料であるれんこんのカロリー・糖質が高い上に、調味料として油や砂糖、みりんが使用されるからです。油はカロリーが高く、砂糖やみりんは糖質が多いため、きんぴらや筑前煮のカロリー・糖質が多くなるのです。
れんこん料理を食べる際は、適量をこころがけましょう。
根菜は糖質が多いって本当?
根菜は比較的糖質が多いといわれますが、実はそうでもありません。
*100gあたり
上の表に、代表的な根菜の糖質とカロリーをまとめました。
れんこん・にんじんは糖質が多めで、ごぼう・だいこん・かぶは少ないです。カロリーは、れんこん・ごぼう・にんじんが高めで、だいこん・かぶは低めですね。
根菜の中でも糖質量には差があるので、一概に多い・少ないとはいいきれません。
参考記事:人参のカロリーと糖質量は野菜類の中でやや高い~そして栄養が豊富~
参考記事:大根のカロリーと糖質量は低くダイエットにも活用〜簡単レシピも公開!〜
れんこんの栄養
れんこんにはさまざまな栄養成分が含まれます。
・食物繊維:血糖値の急上昇を防ぎ、便秘の改善や腸内環境を整える
・カリウム:尿中に塩分を排出するため、高血圧予防に効果的
・タンニン:ポリフェノールの一種で、止血作用や炎症を抑える
参考記事:れんこんの栄養成分と効能効果~食べ方を含め管理栄養士がポイント解説~
れんこんを使った糖質オフレシピ
くり返しになりますが、れんこんは糖質が多めの野菜です。
そこで、糖質の少ない食材と組み合わせることで糖質オフしたレシピを紹介いたします。豚肉が入っているので、主菜としても副菜としても活用できますよ。
【肉入りれんこんきんぴら】
・れんこん 100g
・豚肉こま切れ 50g
・糸こんにゃく 100g
・ごま油 小1
・醤油 大1.5
・ラカント 大1.5
・酒 大1.5
【作り方】
①れんこんはスライスして水にさらし、糸こんにゃくはザルにあけて水気を切っておく
②豚肉と糸こんにゃくを食べやすい大きさに切る
③温めたフライパンにごま油を引き、豚肉を炒める
④豚肉に火が通ったら、れんこん・糸こんにゃくを炒める
⑤調味料を入れて、10分ほど加熱したらできあがり
まとめ
以上、れんこんの糖質やカロリーについてお伝えしました。
れんこんは野菜の中では糖質やカロリーが高めです。しかし、主食や芋類と比べると糖質・カロリー共に決して高くはないです。そこで、ダイエット中であっても、れんこんを極端に制限する必要はありません。
ただし、1食あたり50g程度を目安に食べることを、オススメいたします。糖質オフレシピもぜひお試しくださいね。
それでは当記事を参考にれんこんを取り入れて、バランスのよい食事をしていただければ幸いです。
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【参考文献】
文部科学省 食品成分データベース
全国健康保険協会 糖尿病について
イートスマート TOP