菊芋(キクイモ)を食べよう!旬の季節、効能・効果、レシピについて3分で解説

当記事を監修した専門家:管理栄養士・糖尿病療養指導士 白石香代子 、編集長 宮田亘造(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください)
「糖尿病に効くと言われるけど、本当なの?」
「そもそも、どうやって食べるの?」
栄養に良いと聞くので、なんとなく使っていた菊芋。
当記事では、そんな菊芋のあれこれについて、どこよりもわかりやすく解説していきます。
菊芋についてしっかり理解いただき、日頃の食生活に活かしていただければ嬉しいです。
目次
菊芋とは?
意外かもしれませんが、菊芋は外来種ということをご存知でしょうか?
もともとは北アメリカ原産で、江戸時代末期に飼料用の作物として日本に入ってきたのが由来です。
そして旬の季節は11~12月で、実は生のままでも食べることができます。
また、菊芋はじゃがいもなどデンプンを多く含む芋と比べ、カロリーが低めなのも特徴です。
菊芋の栄養と効能・効果
イヌリンが血糖値を抑制
菊芋にはイヌリンと呼ばれる成分が多く含まれているのが特徴です。
イヌリンはお腹が空きにくくなる、血糖値の上昇を抑制するなどの効果があることから、糖尿病やダイエットに効果的と言われます。
参考記事:イヌリンとは?効果からサプリの選び方までわかりやすく解説
カリウムは筋肉にとって欠かせないミネラル
菊芋にはイヌリン以外にも、塩分を体内から取り除くカリウムが多く含まれています。そこで、塩分が体内に多いことで起こる高血圧にも予防・改善効果が期待できます。
その他、カリウムが足りないことで起こる筋肉の痙攣などを防ぐ役割もあります。
副作用や毒性はあるのか
基本的に菊芋は食品なので副作用という概念はありません。しかし人によっては体質上、合わない場合もあります。その結果、下痢などを起こす可能性も。
また、菊芋は健康によいからといって食べすぎると逆効果です。食事・栄養はバランスよくとりましょう。
菊芋の栽培・保存方法
日当たり、水はけのよい土壌に植え付け、関東近辺だと3月上旬ごろ、涼しい気候では4月下旬から5月上旬ごろまでに植え付けます。
11月下旬ごろに茎が枯れてきたら収穫は可能です。収穫後の菊芋は日持ちしにくいものの、収穫しなければ3月頃まで土の中で保存可能ですので、必要な分だけを少しずつ掘り出すことをオススメします。
そして収穫後自宅で保存する際は、栄養分を残すためなるべく土を残したまま水洗いはしません。鮮度を保つため冷蔵庫に保存しておくとベターです。
菊芋の選び方・食べ方
菊芋はスーパーなどでよく見かけますが、新鮮かつ美味しいものを求めるなら大きめで硬いものを購入するとよいです。そしてチップス、唐揚げ、味噌汁など、様々な食べ方と相性がよいので、あなたの好みにあわせて調理してみてください。
ただし注意点は、加熱しすぎるとイヌリンの成分が減少することです。生のまま、もしくは短時間での加熱が望ましいことを覚えておきましょう。
また、菊芋をお茶にしたものもあるので、機会あれば飲んでみるのもお勧めします。
簡単!とっておきのレシピを紹介~菊芋チップス~
お手軽にできるレシピといえば、菊芋チップス。
子どもから大人まで楽しめて、おやつにもピッタリです。
【菊芋チップス】
・菊芋 2~3個
・塩 お好みで
【作り方】
①菊芋をスライサーで薄く切る
②油で、きつね色になるまで揚げる
③適量の塩を振る
とても簡単なので、ぜひお試しくださいね。
菊芋サプリは効果ある?
通販でよく、イヌリンの効果を押し出した菊芋サプリが出ていますが、一般的には効果は見込めるでしょう。しかし、過度な依存は望ましくありません。サプリはあくまでも補助食品であることを忘れないでください。
まず大事なのは、あなたの食生活や運動のバランスを見直すことです。
まとめ
以上、菊芋についてまとめました。
イヌリンによって血糖値を抑え、カリウムにより血圧を抑制する効果があり、あらゆる食べ方が楽しめる菊芋。
ぜひ、スーパーで見かけたら当記事を思い出して、日々の食生活に取り入れてください。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や食事の記録がカンタンにできます。菊芋など日々の食事管理でぜひ活用してみてくださいね。
参考文献
JAグループ 秋・冬の旬野菜 キクイモ(菊芋)
診療と新薬 2018; 55: 605-612 菊芋による食後血糖値上昇抑制効果