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シンクヘルスユーザーインタビュー②2型糖尿病と20年以上向き合ってわかった生活習慣改善のコツ

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シンクヘルスユーザーインタビュー②2型糖尿病と20年以上向き合ってわかった生活習慣改善のコツ

当記事の執筆は、管理栄養士  松原知香が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

ある日突然、何の前触れもなく「あなたは糖尿病です。今すぐ治療を始めましょう」と医師から告げられることは、意外とよくあるケースです。

看護師として日々忙しく過ごしていた渡邊淳さんも、突然「2型糖尿病」と診断され食事や血糖値の管理が必要となりました。

さまざまな病気を併発し、一時は仕事にも行けない状況からどのように糖尿病と向き合い改善していったのか、渡邊さんのストーリーをご紹介します。

また、今では手放せなくなったとおっしゃる「シンクヘルスアプリ」との出会いや日々の活用法もお話いただきました。ぜひ最後までご覧ください。

渡邊淳さんのプロフィール

渡邊淳さん(愛称:じゅんちゃん)さん
60代・男性

父親が糖尿病で、自身も総合病院の看護師として勤務していた40代半ばの時、2型糖尿病を発症。

20年以上糖尿病と向き合い、一時はインスリン投与が欠かせない状況にもなるも、現在は食事や生活習慣の管理を徹底し、インスリン投与をせずに血糖管理が可能となるほど改善。

父が糖尿病でまさか自分まで

「もともと父親が糖尿病だった」と話す渡邊さん。

仕事上、糖尿病の方へ指導を行うこともあるため、父親の食事についても日々注意することがあったそうです。

一方で、看護師として日々忙しく過ごす渡邊さんの食生活・生活習慣は乱れがちでした。

食事の量やバランス、食べるスピードなどを意識することなく間食し放題で、まさに「暴飲暴食」だったと当時を振り返っています。

さらに、食事に加えてタバコを止められなかったことも原因の1つと考えられます。というのも、タバコは2型糖尿病の発症リスクを高めるといわれているからです。

こうして渡邊さんの何気ない生活習慣が、静かに糖尿病を進行させていくことになります。

血糖管理しないと手術ができない

ある日、腹部に違和感を覚え病院を受診した渡邊さんは、胆石症と診断されます。手術の説明をされると思っていたところ、医師から告げられたのは衝撃の事実でした。

「あなたは糖尿病です。このままでは手術ができないので、まずは糖尿病の治療を開始しましょう。」

まさに寝耳に水、晴天の霹靂だったと渡邊さんはおっしゃいます。

たしかに、食生活や生活習慣は乱れがちでしたが、健康診断で血糖値を指摘されたことは今まで一度もなかったからです。

さらに、「父親が糖尿病だから」という可能性も考えたそうです。

糖尿病は遺伝的に発症するケースもあります。ある研究では父親・母親が2型糖尿病の場合、そうではない人に比べて3~4倍ほど糖尿病になりやすいという結果が発表されているのです。

渡邊さんの場合、父親が糖尿病であることに加えて、日々の食生活・生活習慣の乱れが糖尿病の発症につながったと考えられます。

医師から診断された時から、渡邊さんが糖尿病と向き合う日々が始まったのです。

家族の協力のもと糖尿病と向き合う

家族の協力のもと糖尿病と向き合う

まずは食生活の改善を行うため、奥様とともに栄養指導を受けた渡邊さん。さらに、運動療法も取り入れつつ薬による血糖値の管理を続けたそうです。

「治療を続ければ必ずよくなる!」そう信じていましたが、現実はそう簡単にうまくはいきません。

通常、食事や運動、服薬によって血糖値が安定しとともにHbA1cも改善に向かうところですが、渡邊さんの場合回復するどころか状況は悪化し、一時HbA1cが12%まで上昇しました。

手放せなくなった「インスリン」

手放せなくなった「インスリン」

血糖値の管理がうまくいかず入院治療も繰り返していた矢先、とうとうインスリンが手放せない状況になってしまいました。

インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンで、膵臓から分泌されます。

1型糖尿病の場合は、病状の進行によりますが原則としてインスリン投与が必要です。一方、渡邊さんのような2型糖尿病の場合は、経口薬や食事・運動療法を行っても血糖管理がうまくいかないときにインスリン投与が検討されます。

そしてインスリンは、おもに腹部から自己注射によって服薬します。日頃から糖尿病の方へ注射指導を行っていた渡邊さんにとって、インスリンの投与自体は負担に感じられなかったそうです。

しかし、病状は一進一退を繰り返すばかりで、光が見えずに暗中模索の日々が続きました。

恐れていた合併症になってしまった

糖尿病で注意しなければいけないこととして、「合併症」があります。

糖尿病の合併症には

網膜症
腎症
神経障害

上記の3つがあり、渡邊さんはこのうち腎症と神経障害を発症してしまったのです。

糖尿病性腎症は、血液をろ過する働きをもつ腎臓の機能が低下するもので、重症化していくと透析が必要になります。

渡邊さんの場合、透析には至らなかったものの自覚症状がなかったため、気づかずに進行してしまう可能性もありました。

一方、神経障害は足の指の感覚が鈍くなったり、血糖管理がうまくいかないときに手の指に感覚が伝わりづらいといった症状があらわれたそうです。神経障害の怖いところは、感覚が鈍っていることからケガをしても痛みを感じにくい点です。

痛みを感じないためケガに気づかず放置してしまうと、壊疽(※)して最悪の場合切断をしなくてはいけなくなります。

(※)壊疽とは、傷が治らずに皮膚~皮下組織にまで達し、その後組織が腐ること。

気を付けていたはずなのに合併症になってしまった、改善しない現状に焦りが募ります。

10mも歩けない日々からの劇的な改善

10mも歩けない日々からの劇的な改善

渡邊さんの長い闘病生活の中で転機となったのは2020年、世間では外出自粛が呼びかけられていました。また、渡邊さんは脊柱管狭窄症(※)という病も併発しており、痛みと痺れから10m歩くことさえできなかったそうです。

そのような体では仕事にも行けず、家に閉じこもる生活を過ごしていました。すると徐々に体重が落ちていき、なんと20kgもの減量に成功したのです。

(※)脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道の脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて痛みや痺れが生じる疾患。

【渡邊さんのコメント】

 

当時を振り返ってみると、体を動かさないので食欲はなくなり、仕事をしていたときよりも食事量をコントロールできていたと思います。また、時間ができたことでより自分の生活と向き合い、タバコとお酒はやめました。

 

体重の減少とともに、血糖値やHbA1cなどの数値はみるみるうちに改善され、血液検査の異常もゼロになりました。

さらに、あれだけ悩まされた脊柱管狭窄症の痛みや痺れの症状もなくなり、仕事にも復帰できました。

食事と生活改善の重要性を実感

糖尿病歴20年以上となったいま、渡邊さんのHbA1cは5.8%。糖尿病ではない方と比べるとやや高い数値ですが、以前と比べると血糖管理は良好といえます。

また体調面の心配もなく、20kgの減量はキープしつつ標準体重まであと少しというところまで来ているそうです。

【渡邊さんのコメント】

 

一番大きな変化は、「インスリンの投与を辞められた」ことです。食事や運動によって血糖管理を良好に保てるようになりました。食事は野菜や肉・魚といったたんぱく質を中心にし、量も以前よりは減って腹八分目を続けられています。

シンクヘルスアプリの活用

血糖値の改善において、食生活や生活習慣の改善がとても重要だと身をもって体感した渡邊さんは、現在シンクヘルスアプリを日々の健康管理に役立てているそうです。

【渡邊さんのコメント】

 

血糖値、A1c、血圧、体重、体脂肪、食事内容、体調、歩数などさまざまなデータをアプリに入力し、目標を設定しつつ楽しみながら使っています。

自分でデータを一括管理できるのはもちろんのこと、外来通院時に主治医へデータとグラフを提示できるのは本当に便利です。朝から晩まで使っており、今では手放せない存在です。

まとめ

今まで何も異常がなかったのに、突然糖尿病という病と付き合っていくことになった渡邊さん。

20年以上の闘病生活の中で紆余曲折があったものの、現在は以前よりも健康な体を手に入れて、仕事にまい進されています。

一度乱れた食生活や生活習慣を改善して、それを維持し続けるのは簡単ではありません。

渡邊さんは最新のテクノロジーを取り入れながら、努力し続けるモチベーションへとつなげられています。

まだアプリを使ったことがないという方も、今後も続く治療のモチベーション維持のために、ご活用を検討されてみてはいかがでしょうか。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。

糖尿病の記録 体重の記録 血圧の記録 生活習慣病の管理はシンクヘルスで一括管理

【参考文献】
公益財団法人日本整形外科学会 腰部脊柱管狭窄症

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