コーラのカロリー&糖質は高め?〜コーラゼロや太りにくい飲み方も紹介〜
当記事の執筆は、管理栄養士 白石香代子が担当しました。
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飲むとスカッとするコーラは炭酸飲料の代表格とも言える存在で、子供から大人まで幅広い世代から愛されています。
コーラ特有の香りや味、さわやかな炭酸の刺激が癖になりますよね。
そんな美味しいコーラですが、なんとなく体に悪そうなイメージがありませんか?
確かにコーラのカロリーや糖質は高いですが、飲み方さえ気を付ければ嗜好品に留める範囲で飲用するのは差し支えないでしょう。
そこで今回は、コーラのカロリーや糖質についてお話ししたいと思います。
コーラゼロやダイエット中の飲み方もご紹介しますので、どうぞ最後までお付き合い下さい。
目次
コーラのカロリーと糖質量 (500mlあたり)
ペットボトル入りのコーラ1本(500ml)あたりのカロリーは230kcal、糖質は61g(*差引法による利用可能炭水化物)です。
ちなみに茶碗1杯分(150g)のご飯のカロリーは234kcal、糖質は56.7gなので、ペットボトル1本のコーラを飲むと、カロリーはご飯1杯と同等、糖質はご飯を食べたとき以上に摂取することになります。
1缶(350ml)のカロリーと糖質量
コーラ1缶(350ml)あたりのカロリーは161kcal、糖質は42g(*差引法による利用可能炭水化物)です。
参考までに、6枚切り食パン1枚のカロリーは166kcal、糖質は32.3gです。なので缶入りコーラを1本飲むと、カロリーは食パンを1枚と同等、糖質は食パン1枚を食べたときより多くなります。
他の飲み物との比較
コーラと同じ炭酸飲料の100gあたりのカロリーや糖質を比較してみました。
※100gあたり | カロリー(kcal) | 糖質(g) |
コーラ | 46 | 12.2 |
炭酸飲料(フルーツ味) | 51 | 12.8 |
サイダー | 41 | 9.0 |
※コーラとサイダーは差し引き法による利用可能炭水化物量を記載
100gあたりであれば、カロリーや糖質はそこまで高くないことが分かります。
コーラは太る飲み物か
結論から申し上げますと、コーラ自体は太る飲み物ではありません。
しかしすでにお伝えした通り、コーラはカロリー・糖質共に高い飲み物なので飲み過ぎると体重増加の原因となってしまいます。
ですからコーラは嗜好品としてたまに飲む程度とし、1日で換算するならコップ1杯(200ml)程度にするなど、目安を決めて飲むと良いでしょう。
参考までに、コーラ200mlですと92kcalで糖質は24.4gです。
参考記事:炭酸飲料と糖質~「糖質ゼロ」と「カロリーゼロ」の違いも詳しく解説~
コーラゼロのカロリーと糖質量 (500mlあたり)
コーラゼロのカロリー・糖質は共にゼロです。
普通のコーラとコーラゼロの違いは砂糖の代わりに人工甘味料を使って甘味を付ける点です。
人工甘味料は砂糖より低カロリーな上に甘味が強く、摂取カロリーや血糖値の上昇を抑制する効果が期待されています。
参考記事:【医師監修】人工甘味料は血糖値を上げないって本当?~デメリットも解説~
コーラゼロなら毎日飲んでもいいのか
コーラゼロはカロリー・糖質共にゼロなので、仮に毎日飲んでも太りにくいのですが、カフェインが含まれているので飲む量に注意が必要です。
カフェインには中枢神経の興奮を促し体を活発化させるため、勉強や仕事の合間に摂取すると頭がすっきりして集中力をアップさせてくれる効果があります。
しかし、カフェインの過剰摂取はめまい、心拍数の増加、興奮、不眠など体の不調を引き起こすこともあるので、適量摂取することが大切です。
体に悪いという噂は本当?
コーラゼロが体に悪いという噂は、コーラゼロに使われている人工甘味料が体に良くないことが原因です。
そもそも人工甘味料とは、砂糖のように自然に存在するものとは異なり、人工的に化学合成された甘味料です。代表的なものとして、アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロースなどがあります。
人工甘味料は低カロリーなため、砂糖の代わりに使うことで肥満の予防効果が期待されるものではあります。
しかし、人工甘味料を習慣的に摂取することで、味覚や糖代謝への悪影響を及ぼす可能性があるという研究結果もあるので、人工甘味料の入ったコーラゼロを飲む量には注意が必要です。
あくまでも嗜好品として飲むことを忘れないでくださいね。
ダイエットコーラのカロリーと糖質量 (500mlあたり)
ダイエットコーラはコーラゼロと同じく、カロリー・糖質共にゼロです。
コーラゼロと違う点は難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれていることで、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて食後の血中脂質の上昇を穏やかにする効果が期待されています。
ダイエットコーラを飲んだら痩せる?
結論から申し上げますと、ダイエットコーラを飲んでも痩せるわけではありません。
とはいえ、ダイエットコーラの種類によっては「脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の血中中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立つ」という効果があるものもあります。
しかし基本は、規則正しい食生活や運動を頼りにしダイエットに励むことですので、まずはご自身のライフスタイルを見直して体質を改善していきましょう。
ダイエット中でも安心!コーラの飲み方
コーラはカロリー・糖質共に高い飲み物です。飲み過ぎると太る原因となってしまうため、繰り返しですが嗜好品の範囲で目安量を決めて飲むと良いでしょう。
一般的に、間食は1日に200kcal程度が適量だと言われています。これはコーラに置き換えると、およそコップ2杯程度(430ml)に相当します。
ただし、ダイエット中は摂取エネルギーが消費エネルギーを下回ることが大切です。なぜなら食べすぎた分のエネルギーは中性脂肪として体内に蓄積されてしまうからです。
また、糖質にも気を配る必要があります。糖質を摂りすぎると血糖値が急上昇しインスリン(血糖値を下げるホルモン)が分泌されますが、インスリンは過剰分を脂肪として体内に蓄積する働きもあるのです。
ですから、ダイエット中にコーラを飲む場合は、1日コップ1杯程度(200ml)にすると良いでしょう。
なお普通のコーラでなくコーラゼロやダイエットコーラの方が、ダイエット中にてどうしても飲みたいという場合、少しは安心してコーラを飲むことが出来ますよ。
参照記事:ダイエット中に間食を選ぶポイントとは?〜ランキングやレシピも大公開~
まとめ
以上、コーラはカロリー・糖質共に高いですがコーラ自体が太る飲み物ではないことや、量に注意が必要であることがわかりましたね。
ですので、コーラを飲む場合は1日コップ1杯程度(200ml)など、目安を決めると良いです。飲み過ぎには気をつけてください。
また、カフェインや人工甘味料に注意は必要ですが、どうしても飲みたい際は、コーラゼロやダイエットコーラを活用することも手です。
それでは当記事が参考となり、程々にコーラを楽しんでいただければ幸いです。
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■参考文献
文科学省 食品成分データベース
厚生労働省 e-ヘルスネット 嗜好飲料 間食のエネルギー
独立行政法人農畜産業振興機構 人工甘味料と糖代謝
農林水産省 カフェインの過剰摂取について