チョコレートはダイエットによい?カカオの効果や選び方についても解説
当記事の執筆は、管理栄養士 白石香代子が担当しました。
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「チョコレートはダイエットにもよいという噂を聞いたけど、本当かしら…」
甘くて美味しいチョコレート。しかしカロリーが高いイメージもあるため、食べたら太ると考える方も多いと思います。
ところがチョコレートは、うまく取り入れるとダイエット効果が得られる食べ物なのです。
そこで今回は、チョコレートとダイエットの関係についてお伝えすることにしました。
食べ方のポイントだけではなく、オススメのチョコランキングなどもご紹介します。ぜひ、楽しみながらお読みください。
目次
そもそもチョコレートとは
チョコレートは、カカオ豆を主な原料とし、砂糖やミルクなどを加えて練り上げたお菓子です。
もともと飲み物として楽しまれていましたが、19世紀に入って今のようなチョコレートが広まったといわれています。
カカオの効果
カカオ豆にはポリフェノールが含まれており、さまざまな健康効果をもたらします。
ちなみにポリフェノールとは抗酸化作用が強く、動脈硬化の進行を抑えたり生活習慣病の予防に役立ったりする物質です。
とくに、カカオポリフェノールには血管を広げる作用があります。
血管が広がることで、冷えの改善や血圧の上昇を防ぐ効果につながるでしょう。
ダイエットにチョコレートがよい理由
チョコレートは食べると気持ちが落ち着き、過食を防ぐ効果が期待できるのでダイエット中にもオススメできます。
ダイエット中は何かとストレスがたまりますよね。そのストレスが食べすぎの原因となり、体重増加につながることもあるでしょう。
そのようなときに役立つのが、チョコレートの苦み成分である「テオブロミン」です。
テオブロミンには、精神を安定させる働きのあるセロトニンを助ける作用があるからです。
しかしながら、何でもかんでもチョコレートを食べたら痩せるわけではありません。
あなたもご存知の通り、カロリーや糖質が多めのものを食べた場合は、太る原因につながります。
では、どのように食べたらよいのか、またオススメのチョコレートは何かについてご説明しますね。
参考記事:効果的なダイエット方法とは〜続けられる食事・ルールなどカンタン解説〜
参考記事:チョコレートのカロリーと糖質は高い?~健康効果についても管理栄養士が詳しく解説~
チョコレートの食べ方&選び方のポイント
チョコレートを食べるときには、板チョコ1/4枚(80kcal程度)までなど、量を決めて楽しみましょう。
一般的に、チョコレートには砂糖が多く含まれています。
そしてメーカーや種類にもよりますが、板チョコ1枚あたり約280kcalと茶碗1杯のご飯よりも高カロリーです。
そのため、いくらダイエット中にオススメの食べ物であっても、チョコレートを食べすぎれば太ります。
ほかの菓子ともうまく調整しながら、食べる量に注意しましょう。
カカオ成分70%以上のチョコを食べよう
ダイエット中には、カカオ成分70%以上の「ハイカカオチョコレート」がオススメです。
なぜならハイカカオチョコレートには、血糖値の上昇を抑える効果が期待できるからです。
血糖上昇の抑制がよい理由には、血糖値を下げるために分泌されるホルモン「インスリン」が過剰とならないことが挙げられます。
インスリンは、過剰な糖を中性脂肪に変えて脂肪組織に蓄える働きもあるからです。
上記グラフの通り、ハイカカオチョコレートを食べると、食べないよりも血糖値を抑えられていることがわかります。
オススメの食べ方は、食前にハイカカオチョコレート1枚(5g)を取り入れる方法です。朝昼晩の食前と、午前・午後のおやつに1回ずつ、合計25g以内を目安に取り入れてみてくださいね。
チョコレートのオススメランキング
ここでは、コンビニで購入できるチョコレートのオススメをランキング形式でご紹介します。
ここでは糖質が少ない(血糖値を上げにくい)もの、という観点で選びました。
コンビニのチョコ編
3位:ゼロ シュガーフリーチョコレート(LOTTE)
ロッテの砂糖・糖類ゼロチョコレートは一口サイズで食べやすく、滑らかな食感です。
砂糖の代わりに糖アルコールや甘味料が使用されていますので、糖質は1袋(40g)たり15.9gです。
これは、通常のミルクチョコレート(40gあたり糖質はおおよそ31g)より半分ほど低いのがよいですね。
※LOTTE 公式ホームページ:ゼロ シュガーフリーチョコレート
2位:リベラ (グリコ)
グリコのリベラは「脂肪や糖の吸収を抑えるチョコレート」として、日本で初めて機能性表示食品(※)として認められたチョコです。
(※)機能性表示食品とは、事業者の責任で科学的根拠を基に機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品のこと。
脂肪や糖の体内吸収が抑えられるということは、血糖値や血中の中性脂肪の上昇を抑制できることにつながります。
そして糖質は1袋(50g)あたり20.2gで3位のZERO シュガーフリーチョコレートと比較しても、さほど糖質量は変わりません。
こちらも一口サイズで食べやすいチョコレートですよ。
※グリコ 公式ホームページ LIBERA
1位:チョコレート効果(明治)
今回のランキング、映えある1位は明治のチョコレート効果(ハイカカオチョコレート)です。
ハイカカオチョコレートはすでにお伝えしたように、血糖値の上昇を抑えて過剰な糖を中性脂肪に変えるのを防ぐ働きが期待できます。
なお1枚(5g)あたりの糖質は、1.6gと非常に低いです。
チョコレート効果にはカカオの含有パーセンテージが72%、86%、95%と3種類あります。
どれを選ぶかは好みによりますが、食べやすい72%から試してみるとよいでしょう。
※明治 公式ホームページ チョコレート効果
番外編:チョコバーでのお勧めNo.1は?
間食で人気のチョコバー。
オススメは、甘さ控えめの 【アサヒ 1本満足バー シリアルブラック80%オフ】 です。
こちらは糖類を80%カットしているため、糖質量は1本あたり19gとなります。
さらにたんぱく質や食物繊維、鉄分やビタミンも含まれていますので、栄養バランスを補うこともできますね。
※アサヒ 公式ホームページ 1本満足バー シリアルブラック80%オフ
ダイエット中でも安心!太りにくいチョコレシピ
電子レンジで簡単に出来る「豆乳ホットチョコドリンク」をご紹介します。
豆乳に含まれるサポニンには、余分な脂肪が蓄積するのを抑える働きがあるため肥満予防効果が期待できます。
先ほどご紹介したハイカカオチョコレートとの組み合わせで、ダイエットに適したドリンクを作りましょう。
【豆乳ホットチョコドリンク】
・無調整豆乳 200ml
・ハイカカオチョコレート 20g
【作り方】
①チョコレートは細かく刻むか手で割り、大きめのカップに入れる
②豆乳を50ml入れて、電子レンジ600wで20秒加熱する
③②をよく混ぜ、豆乳50mlを加えたらよく混ぜ20秒加熱する
④③をよく混ぜ、残りの豆乳100ml加え、30秒加熱したらできあがり
*甘味が欲しい方はラカントなどの甘味料を加えるのがオススメですよ
参考記事:ラカントのカロリー&糖質はゼロ?~気になる味やダイエット活用法まで解説~
まとめ
以上、チョコレートとダイエットの関係をご紹介しました。
チョコレートもしっかり選別した上で食べると、気持ちが落ち着き過食を防ぐ効果が期待できます。
またハイカカオチョコレートには血糖値の急激な上昇を抑え、脂肪の蓄積を促すインスリンが分泌されすぎないようにする働きもあります。
血糖値を上げにくいコンビニのチョコランキングの結果もまとめますので、参考にしてくださいね。
2位:リベラ (グリコ)
3位:ゼロ シュガーフリーチョコレート(LOTTE)
それでは今回の記事が、あなたのダイエットに役立つことを願っています。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・血糖値・血圧などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてくださいね。
参考文献
J-Stage チョコレートの歴史・食文化と機能性
The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 81, Issue 3, March 2005, Pages 611–614
厚生労働省 e-ヘルスネット
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット
文部科学省 食品成分データベース