ヨーグルトダイエットは効果的?~やり方・注意点・アレンジレシピを紹介~
当記事の執筆は、管理栄養士 前間弘美が担当しました。
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子供から大人までファンが多いヨーグルト。
「なんとなく身体に良さそう」という理由で食べていませんか?
実は奥の深いヨーグルトの世界。自分の身体に合ったものを取り入れると、ダイエット効果が期待できるのです。
ヨーグルトにはどのようなダイエット効果があるの?
ヨーグルトダイエットが向いているのはどんな人?
この記事ではそんな疑問に答えていきます。それではまいりましょう!
目次
ヨーグルトがダイエットに良いのはなぜか
ヨーグルトダイエットは、とくに便秘に悩んでいる方にお勧めのダイエット方法です。
その理由は、ヨーグルトを食べることで乳酸菌による整腸作用が期待できる点にあります。
また、乳酸菌が生きたまま腸に届くと、悪玉菌を抑えて有害な物質ができるのを防いだり、腸の調子を整えてくれます。腸は第二の脳と言われるくらい重要な臓器なので、ヨーグルトを積極的に食べて良い状態を保ちたいですね。
ちなみに、乳酸菌が生きていない状態で腸に届いても善玉菌のエサとなるので、腸内環境の改善に役立ちますよ。なお、乳酸菌の種類によっては、内臓脂肪を減少させる効果が期待できるものもあったりします。
また、ヨーグルトには、たんぱく質、カルシウム、ビタミンAやビタミンB2など、ダイエット中に不足しやすい栄養素が豊富に含まれているのも特徴です。つまり、ヨーグルトは必要な栄をしっかり摂りつつダイエットを成功させたい人にぴったりの食品です。
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ヨーグルトダイエットの方法とは
ヨーグルトがダイエットに良さそうだ、ということはわかりましたが、ダイエットを効果的に進めるにはどのような食べ方がオススメなのでしょうか?
それでは食べるタイミングや量も合わせて紹介します。
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食べるタイミングは朝、それとも夜?
食べるタイミングは基本的にはいつでもOKですが、便通を改善したい人は夜ご飯の後に食べるようにしましょう。その理由は胃酸の影響を最小限にするためです。
胃の中に食べ物があると胃酸の影響が弱くなるため、生きたままの乳酸菌やビフィズス菌が腸に届きやすい環境を作れます。
また、寝ている間は小腸がメンテナンスされる時間帯なので、就寝前にヨーグルトを摂取するのがおすすめ。つまり夜ご飯の後に食べるのがベストなタイミングになります。
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効果的な食べ方
ヨーグルトをほどよく温めると善玉菌が活発になります。胃腸を冷やさずに食べることもできるので、オススメの食べ方です。
ビフィズス菌が好む温度は40℃前後と言われています。60℃以上になると菌が死んでしまうので、ヨーグルトの容器の外から適度にお湯で暖めるなどし、温めすぎには注意しましょう。
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量はどのくらいが良いのか
厚生労働省・農林水産省による「食事バランスガイド」見てみると、ヨーグルトの適量は100〜200gです。小分けのパックで売られているヨーグルトが大体100gになっているものが多いので、1〜2つが目安の量になります。
また、無糖のヨーグルトは100gで56kcalになります。ダイエット中の間食の目安はおよそ80~100kcalであるため、それと比較するとヨーグルトは決して低カロリーな食品とはいえないでしょう。ダイエット目的で食べる場合は特に、食べ過ぎには注意が必要です。
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ダイエット向きなヨーグルトの選び方
ヨーグルトといってもたくさんの種類がありますよね。
ダイエット中にオススメなヨーグルトを選ぶ際のポイントは
・糖質
・乳酸菌の種類
の3つです。脂肪と糖質の量については、購入の際に栄養成分表示の「脂質」と「糖質」の欄をチェックするようにしましょう。なるべく数値が低いものを選ぶのがポイントです。
また、乳酸菌の種類は求める効果によって変わります。
・ビフィズス菌BE80株
・LB81乳酸菌
・ビフィズス菌BB536株
・乳酸菌シロタ株
・ガセリ菌SP株
・LGG乳酸菌
ヨーグルトを購入する際は、成分表示やパッケージを確認し、ご自身の期待する効果の得られるものを選びましょう。
飲むヨーグルトはどう?
甘味の付いた飲むヨーグルトは、ダイエット向きではありません。
飲むヨーグルトは手軽なので、食べるタイプよりも好んで摂っている人も多いのではないでしょうか。しかし、飲むヨーグルトは飲みやすくするために、果汁や砂糖がたくさん入っていることをご存知でしょうか?
果汁や砂糖が多量に含まれているものを習慣的に摂ると、体重増加の原因になります。飲むヨーグルトはあくまで嗜好品です。ダイエット中はなるべく控えた方がよいです。
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ヨーグルトダイエットの効果はいつ頃から現れる?
今食べているヨーグルトが自分に合っているのかを判断するためには、ある程度同じヨーグルトを食べ続けてみる必要があります。
1回や2回食べただけでは、ほとんど効果がありません。最低でも1週間、できれば10日〜2週間食べ続けて、効果があるかどうか確認するようにしましょう。
この期間で効果がなければ違う種類を試してみてください。
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ヨーグルトダイエットの注意点
ヨーグルトダイエットをする際には、一食をそのままヨーグルトに置き換える食べ方はお勧めできません。栄養バランスが偏るだけでなく、エネルギー不足で体調を崩す原因にも。
先にも述べたように、ヨーグルトの効果も最大限に発揮できない可能性もあります。ヨーグルトはあくまでも「普段の食事にプラスする」方法で取り入れるようにしましょう。
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【飽きずにダイエット】ヨーグルトのアレンジレシピを紹介
市販だとフルーツを乗せたヨーグルトなど種類が限られ、食べていても飽きてきてしまうことがありますよね。
その際は、ヨーグルトをソースにアレンジし、日々の食事に取り入れてみませんか?加熱なしで材料を混ぜるだけで簡単に作れるので、乳酸菌の効能も失わずに食べられます。
お肉にかけてもサラダにかけてもOKな万能ソースですよ。
【ヨーグルトソース】
・プレーンヨーグルト 30g
・マヨネーズ お好みで少々
・レモン汁 小さじ1/2
・にんにく(すりおろし) 少々
・塩 少々
・ブラックペッパー 少々
まとめ
この記事ではヨーグルトダイエットについて紹介しました。
ヨーグルトは乳酸菌の力で腸内環境を整えるので、とくに便秘に悩んでいる人にオススメです。
・40℃前後に温める
・1日100〜200gを目安に食べる
この3つを意識すると、より効果的にヨーグルトを摂取できます。
また、ダイエット中にヨーグルトを食べる際は
・糖質が少ないもの
・求める効果に合った乳酸菌が含まれているもの
以上3点をポイントに選びましょう。
なお、飲むヨーグルトには、果汁や砂糖がたくさん入っているものもあるため、栄養成分表示を確認しましょう。また、自分に合ったヨーグルトでないと、なかなか効果が現れません。
最低でも1週間、できれば2週間程度同じヨーグルトを食べ続けても効果を実感できない場合には、他の種類のヨーグルトを試してみてください。
最後に、体調不良の原因になりかねないので、食事をそのままヨーグルトに置き換える方法はNGです。いつもの食事にプラスして取り入れてくださいね。
体の中から綺麗にしてくれるヨーグルトダイエット。簡単に取り組めるので、気になった方はぜひチャレンジしてみてください。
この記事が、自分に合ったヨーグルトを探すためのヒントになれば幸いです。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。
参考文献
文部科学省 食品成分データベース
厚生労働省 e-ヘルスネット
日本乳業協会 乳と乳製品のQ&A –
厚生労働省・農林水産省 食事バランスガイドについて