Interview

より糖尿病患者に寄り添える管理栄養士になるために。薬局からITベンチャーへの転職に込めた想い

管理栄養士
町田さん

2023.06.13

シンクヘルス株式会社は「生活習慣における行動変容を促し皆が健やかに生きる」を理念に掲げ、ITの力で人々の健康管理をサポートするヘルステックベンチャーです。健康状態を記録し、体調の変化を即座に把握できる糖尿病患者向けアプリ「シンクヘルス」と医療従事者むけの「シンクヘルスプラットフォーム」を中心に健康に関わる様々な事業を展開しています。
今回は、薬局で管理栄養士として働いた経験を活かしシンクヘルスで活躍する町田にインタビュー。初めての転職でシンクヘルスを選んだ強い決意について話を聞きました。

「食に関わる仕事がしたい」
高校時代の恩師と出会い管理栄養士を志す

これまでの経歴について教えてください。

管理栄養士養成校である大学を卒業した後に管理栄養士を採用している調剤薬局に就職しました。その薬局では、薬をもらいにきた患者さんに対して栄養相談を実施していて、医療事務も兼務しながら担当をしていました。その他にも行政と連携した介護予防事業の一環で地域の方向けのセミナーの講師を務めたり、したり、通院が困難な方のご自宅を訪問して栄養指導をしたり、特定保健指導をしたりと様々な業務を経験させていただきました。その後はマネージャーになり、管理栄養士の事業拡大に向けての新規開拓、それらの責任者、入社した管理栄養士の教育などを担当しました。マネージャーとして約4年ほど働いた後、シンクヘルスに転職し現在にいたります。

管理栄養士を志た理由を聞かせてもらえますか?

高校時代の恩師がきっかけです。元々、料理が好きで将来は食に関わる仕事に就きたいと思っていたのですが、進路相談を担任の先生にした時に、たまたま先生の奥様が管理栄養士の仕事をされていて、話を聞かせていただけることになりました。仕事の話を聞くうちに管理栄養士は食に携われるだけでなく、病気で食事管理が必要になった方にも指導ができることを知りました。親族が2型の糖尿病を患っていたので、日々の食事の大切さは実感していました。食を通して多くの方々の役に立ちたいと思い、管理栄養士を強く志しました。

新卒で薬局の管理栄養士というキャリアは珍しく感じますが、周りに同じような方はいましたか?

今は薬局での管理栄養士の採用は珍しいものではなくなりましたが、当時は私の周りには先輩も含めいませんでした。当時は大学卒業後、まずは病院や給食委託会社などの現場に入って調理を学ぶという流れが多かったと思いますが、私は指導を中心に仕事がしたいという想いが強くありました。自力で就職先を探していたところ、管理栄養士として働ける薬局を見つけ、就職することに決めました。

もっと患者さんに貢献したい。
新たなキャリアを考え始めた時にシンクヘルスと出会う

転職をしようと思った理由を教えてください。

私はマネージャーとして、薬局の管理栄養士の活躍の場を広げることを目標に仕事をしていました。行政の方や、他職種の方々と一緒に仕事をさせていただく機会が増え、「もっと管理栄養士さんの力が必要」と言っていただくことも多く、需要を感じもっと管理栄養士として関われる場を作っていきたいと考えていました。
しかし、会社の体制が徐々に変わり、マネージャーも調剤フォローに入らざるを得ない状況が続き、自分のやりたいことと方向性が変わっていくことに悩むことが多くなりました。このまま悩んでいても時間がもったいないと思い、転職することに決めました。

シンクヘルスはどのようにして知りましたか?

まずオファーなどを通して自分の市場価値を知ることができる転職サイトに登録をして、求人を眺めているときにたまたま見つけたのがシンクヘルスでした。エージェントからも仕事を紹介してもらっていて1社は面接を受けていたのですが、シンクヘルスは求人を見ると自分のやりたいことにぴったりで、すぐに応募を決めました(笑)。

入社の決め手は何でしたか?

求人票を見た時からシンクヘルスにかなり心が惹かれた状態だったので、最初から志望度が1番高い状態でした。元々親族が糖尿病を患っていたことから糖尿病患者さんへの栄養指導に強い思い入れを抱いていました。その背景もあり薬局に在籍中に地域の糖尿病療養指導士の資格も取得していたのですが、もっと実践的に糖尿病関連の知識を増やしたいなと思っていました。糖尿病の重症化予防事業にも興味を持っていたので、シンクヘルスならやりたかったことが叶い、資格を活かしながら糖尿病の方にもっと向き合えるのではないかと感じました。

個人からチームへ。
CSと管理栄養士の仕事を両立して気づいたチームで働く楽しさ

現在の仕事について教えてください。

入社して2ヶ月ほどはカスタマーサクセス(CS)としてお客様からの問い合わせに回答したり、医療機関に対してプラットフォームの導入支援や機器の使い方などのサポートを行っていました。現在は一部CSの業務を兼任しながら管理栄養士として糖尿病重症化予防プログラムにご参加いただいている方々に対して栄養指導を行っています。

管理栄養士と違いCSの仕事は未経験からのスタートだと思いますが、実際に経験してみていかがですか?

現在も兼任はしていますが、CSを最初に経験したことで管理栄養士の仕事もとてもやりやすくなったと感じています。元々面接の時にCSを兼任してもらうことは可能かという相談を受けたことがきっかけで任せていただけることになったのですが、私たちが提供している重症化予防プログラムは、自社のアプリを用いて栄養指導を行っていくので、アプリの使い方を案内する必要もあり、CSとしての経験が活かされる場面が多いです。CSを経験していなかったらすぐに答えられないかもしれない質問もたくさんあったので、CSからシンクヘルスでのキャリアをスタートできたことはとてもありがたく感じています。

働いていて前職と変わったと感じることはありますか?

働き方は大きく変わったなと感じています。前職では現場と本社を行き来していて、本社で勤務する時以外は基本的に立ち仕事だったので、デスクワークに最初は慣れませんでした。前職だと患者さんの来局が途切れるまで御手洗に行けず、水分補給をすることも難しかったので、コーヒー片手に仕事をしてている自分が最初はとても新鮮でした。(笑)

入社して感じるギャップなどはありますか?

良い意味でのギャップになるのですが、シンクヘルスは前職に比べてチームで仕事をしている感覚が強いことがギャップでした。前職では管理栄養士約80人に対してマネージャーが私を含めて5人しかいない状況で、各店舗に所属している管理栄養士をマネジメントするのは大変でした。加えて訪問事業をまとめる担当者が私1人しかいなかったので、トラブル対応も指導も全て1人で対応する必要があり、日々大きなプレッシャーを感じていました。
その点シンクヘルスは各事業を展開する上でチームがあり、何かあったら相談できる人が近くにいたり、連絡が取り合えたりとフォローしあえる体制が整っているので、多少仕事量が多くても安心して働けると感じました。

仕事をしていてやりがいを感じられる瞬間を教えてください。

遠隔にはなりますが、栄養指導を通してプログラムに参加される方と密接に関わることができ、生活習慣が改善されていくのを実感できた時にやりがいを感じています。薬局に勤めていた時は調剤の合間でお話を伺うので、どうしても時間が限られてしまい、患者様の数値が改善しない原因を突き止めきれない時もあり、もどかしさを感じていました。今はCGMのデータをみて原因をある程度把握した上で指導ができるのと、伝えたいことや生活の中で改善をしてみてほしいことをメッセージを通してすぐに伝えることができるので、目指していた指導ができるようになりました。
また、CSの仕事に関してはお問い合わせに対して適切な対処法や回答を考えて、お客様の悩みをお困りごとを解決できた時にやりがいを感じています。どちらにも共通することですが、人の役に立てたと実感できた時にやりがいを感じることが多いです。

これから取り組んでいきたいこと、身につけたいスキルがあれば教えてください。

英語ですね…。(笑)
シンクヘルスは台湾発のベンチャーなので、特にCSの場合は台湾のチームとコミュニケーションを取ることも多いので、オンラインで会話をするときにリアルタイムで何を話しているかが理解できるレベルの英語力を身につけたいなと思っています。
あとはCGMのデータを見て、日々の食事や元々の健康状態、運動習慣の有無などの違いでこういう波の変動になるんだ、というデータを自分の中で貯めて、より適切な栄養指導ができるようになりたいです。
また、シンクヘルスはCGM測定中から私たち管理栄養士がリアルタイムで介入できるという強みがあります。シンクヘルスで培ったノウハウを、いずれは勉強会などを企画して社外に発信していけるような機会を作っていけたら良いのかなと思っています。

例えダメでもまたやり直せばいい。
思いきって踏み出した一歩で自分らしい働き方に出会えた

実際に働いてみて、どんな人がシンクヘルスに向いていると思いますか?

何事も、少しでも可能性があるならとりあえず挑戦してみようというスタンスな方はシンクヘルスには向いていると思います。シンクヘルスの仕事は全部準備を整えてから行うというよりは、まずやってみて、都度修正をしながら前に進めていくといったことが多いような気がするので、挑戦心があることが大切だと実際に働いて感じています。
あとは暇が苦痛で忙しいことが好きな人ですね。(笑)
事業が拡大している最中なので、正直忙しさを感じる場面もあります。ただ、忙しくてもみんなで助け合える環境がシンクヘルスにはあるので、忙しさもみんなで楽しんで挑戦していこう!という考えに共感できる方は合っていると思います。

最後にシンクヘルスへの入社を考えている方達にメッセージをお願いします!

私自身がそうだったのですが、新卒から7年半務めた前職から転職することに迷いはありました。ただ、今の環境を変えた方がいいのではないかという直感を信じて行動したことで、一気に道が開いたと感じています。
もし今働いていて漠然とした不安やモヤモヤを抱えているのであれば、まず踏み出してみることが大切だと思います。もしダメだったとしても人生はきっといくらでもやり直せますし、やらない後悔よりやる後悔だと思います!ぜひ一歩を踏み出してみてください!!