シンクヘルス株式会社は「生活習慣における行動変容を促し皆が健やかに生きる」を理念に掲げ、ITの力で人々の健康管理をサポートするヘルステックベンチャーです。健康状態を記録し、体調の変化を即座に把握できる糖尿病患者向けアプリ「シンクヘルス」を中心に健康に関わる様々な事業を展開しています。
今回は、クリニックでの勤務を経てシンクヘルスで管理栄養士として活躍している高木にインタビュー。クリニックからITベンチャーへ転職した理由や管理栄養士として企業で働くやりがいについて話を聞きました。
幼い頃からの夢を叶え、
糖尿病治療における生活指導のエキスパートに
これまでの経歴について教えてください。
大学在学中に管理栄養士の資格を取り、新卒で病院給食の委託会社に就職をし3年ほど調理関係の仕事をしました。その後、給食会社勤務で得た実際の食事に関する知識を用いて栄養指導に従事したいと思い、生活習慣病全般を扱ったクリニックへの転職を決めました。そのクリニックでは糖尿病患者や腎臓病・透析治療者への栄養指導と、メディカルフィットネスを併設していたので減量指導などを行い、在籍期間中に糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格を取得しました。育休期間を含めて8年ほど勤務した後2022年7月にシンクヘルスに転職し現在も管理栄養士として働いています。
管理栄養士を志た理由を聞かせてもらえますか?
元々料理が好きで、中学生の頃から料理に関わる仕事をしたいと思っていました。ちょうどそう思い始めていた頃に入院していた祖母が「病院で管理栄養士さんにお世話になった」と話していたのを聞いて、管理栄養士という仕事があることを知り、とても素敵な仕事だと思い栄養士を志すようになりました。
糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格を取得しようと思ったきっかけは何でしたか?
大学生の頃のボランティアで1型糖尿病のサマーキャンプに参加した時にお世話になった看護師の方が糖尿病療養指導士の資格を持っていて、憧れを抱いたのがきっかけです。ちょうどその頃母が糖尿病を患っていたこともあり、糖尿病を予防・改善することに強い関心を持っていました。なので、社会人になったら絶対に糖尿病療養指導士の資格を取ろうと思い、実際に前職のクリニック在籍時に取得しました。
スキルアップのための転職。
シンクヘルスの事業とビジョンは自分のやりたいことそのものだった
転職をしようと思った理由を教えてください。
8年間部署を移動することなくずっと同じ現場で仕事をしていたので、第二子の産休・育休を取得する頃からぼんやりと次のステップとしての転職を考えるようになりました。ちょうど引越しの予定もあったため、心機一転という意味ではタイミングもちょうどよかったので転職活動を始めました。
シンクヘルスはどのようにして知りましたか?
インターネット検索でシンクヘルスの会社紹介のページを見つけたのがきっかけです。元々転職をしても糖尿病領域に携わっていたいという思いがあったので、糖尿病に特化していたりその領域に力を入れているところで働きたいと思っていました。そこで検索をしていたらシンクヘルスがヒットして、当時はページを開いてすぐ「シンクヘルス」のアプリの紹介がされていて糖尿病領域に特化したアプリと知った時に直感でここだ!ってなったことを覚えています。(笑)
入社の決め手は何でしたか?
面接を通してシンクヘルスが今やっていることとこれからやろうとしていることが、自分のやりたいことにぴったりだと感じたことです。
私は前職で患者様に栄養指導をしていた時に「この患者さんもちゃんと自己管理をできる能力があるはず。患者様が自分で健康管理ができるようになるにはどうしたらいいのだろう」とよく考えていました。どれだけ栄養指導をしても、最終的に1番大事なのは個人が健康を自己管理できることだと思っているからです。シンクヘルスのアプリ「シンクヘルス」は自分の血糖値などの測定値と食事や運動・服薬などの生活習慣を一括で管理できるアプリです、中でもCGMとといって24時間の血糖値を可視化できる機器とも連携しているので、自分の生活習慣が可視化しやすく、行動変容を促しやすい仕組みになっています。前職の栄養士の時にずっと課題だと感じていた指導と指導の間の期間をITの力で把握し、サポートできることは、まさに私がやりたいと思っていることでした。さらに今後も関わっていきたい糖尿病領域に特化していたので、糖尿病療養指導士の経験も活かせる、やりたいと思っていたこともできる、まさにぴったりだ!と強く感じました。最終選考の後には一緒に働きたいと熱意を込めたメールを送ったほどシンクヘルスで働きたいと思いました。(笑)
クリニックから企業の管理栄養士へ。
フレックス制度のおかげで育児との両立がしやすい環境に
現在の仕事について教えてください。
CGMを使ったプログラムに参加する方に向けて食事アドバイスや指導を行っています。メインは弊社と提携している保険組合に加入いただいている方の中で、糖尿病の重症化予防プログラムに参加している方への保健指導です。また、事業開発のメンバーと協力して糖尿病重症化予防や特定保健指導のプログラム作成に関わっています。
クリニックから企業へ転職して変わったことはありますか?
前職では1か月、2か月おきの通院での指導を行っていました。患者さんは自分の生活の振り返りが曖昧になりますし、指導者としても時間の制約がある中で伝えることができる内容に限界を感じていました。
その点、同じ食事指導でも、CGMを使ってリアルタイムで介入し、数か月でしっかりと自分に合った食事療法を見つけてもらえるようになった点は大きく変わったと思います。現在はITを活用して期間があかずに食事指導ができるので、指導する側としても先手の行動ができるのでとてもやりやすさを感じます。一方で、オンラインでの指導になった分、対象者さんの顔色や体全体の変化など視覚的に身体の状態を把握することができなくなってしまったので、聞き取りをしっかり行う必要があるなど難しさを感じる部分もあります。
子育てとの両立など、働き方の面での変化はありましたか?
子育ての両立はかなりしやすくなりました。シンクヘルスはフレックス制度を導入しているので時間の自由度が高いのでとてもありがたいです。子供の予定がある時は早い時間から仕事を始めたりとか、中抜けして子供が寝た後リモートワークで少し仕事をするなど自分で調整できるのでとても働きやすいです。
シンクヘルスで働いていてやりがいを感じる瞬間、反対に大変に思うことがあれば教えてください。
食事指導やプログラムを通して患者様の行動変容が直に見られた時がやりがいを感じます。元々人がいい方向に変わっていくのを見るのが好きなので、自発的に変わるきっかけを作れていることはまさに私がやりたかったことであり日々の仕事のモチベーションにも繋がっています。
大変に感じるのは、日々の業務に加えて管理栄養士の専門知識を自発的にアップデートしていかなければいけないことです。クリニックに務めていたころは自然と新しい医療知識を学べる機会がありましたが、今は企業に務めているので自分で情報を仕入れにいかなければいけません。毎日の業務に追われるだけでなく自分から医療の知識をアップデートする時間を確保する習慣をつけたいと思います。
縁の下の力持ちとして患者様が自走できる
プログラムを作ることに共感できる方と働きたい
今後取り組みたいと思っていることや身につけたいスキルがあれば教えてください。
糖尿病療養指導士として運動療法や薬物療法など、予備軍から重症まで様々な段階での糖尿病治療に関わってきた経験を活かして現在作成している、糖尿病の重症化予防プログラムをより良いものにブラッシュアップしていきたいと思っています。チームのメンバーで協力してより良いプログラムを作って、結果を出すことで今後の事業の拡大に貢献していきたいです。
最後にシンクヘルスへの入社を考えている方達にメッセージをお願いします!
シンクヘルスは、例え忙しくなっても逆に楽しくなってアドレナリンが出ちゃうようなタイプの方が向いていると思います(笑)。前例のないことにチャレンジをしているので、先の未来を見据えてポジティブに仕事を楽しめる方であればとてもやりがいを持って働けると思います。
また、シンクヘルスの事業は患者様が自分の力で健康管理ができるようサポートすることなので、管理栄養士としては自分が全面に立って指導したいというよりも、縁の下の力持ちとして患者様の行動を見守りながらサポートしたいという思いに共感できる方はシンクヘルスにぴったりだと思います。
興味を持っていただいた方はぜひ気軽に話を聞きにきてもらえたらうれしいです!