ゼリーの栄養を解説!食欲がないときに栄養補給できる商品も紹介

当記事の執筆は、管理栄養士 佐藤久美が担当しました。
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「体調を崩すと食事が摂れなくなる」
このようなときでも、ゼリーなら食べられるという方は少なくありません。
一方で、「ゼリーに栄養はあるの?」「ゼリーだけで栄養は足りるの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
実のところ、ゼリーには効率よく栄養を補えるものと、そうでないものがあるのです。そのため、ゼリーの種類によって栄養補給の効率が大きく異なります。
そこで今回は、ゼリーに含まれる栄養素やカロリー、種類ごとの違いをわかりやすく解説します。体調が優れないときにオススメのゼリーも紹介しますので、いざというときにお役立てください。
目次
ゼリーに栄養はある?

ゼリーは美味しいだけでなく、糖質によるエネルギー補給ができる食品です。口当たりがよいため、食欲がないときや体調不良のときにも「ゼリーなら食べられる」という方もいらっしゃるでしょう。
ただし、ゼリーは種類によって含まれる栄養やカロリーに差があります。また、ゼリーだけで私たちの健康を維持するために必要な栄養をすべて摂ることはできません。
主な栄養素は糖質
一般的なゼリーの特筆すべき栄養素は、糖質です。なお、ゼリーは下記のような材料から作られています。
・砂糖や果糖ぶどう糖液糖
・果汁
・ゼラチンや寒天
そのため、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルなどはあまり含まれていません。
糖質は体や脳を動かすための大切なエネルギー源となるため、体調が悪くて食欲がないときには、ゼリーでエネルギーを補うのも1つの方法です。ただし、あくまでも一時的なエネルギー補給としての役割が中心です。
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カロリーの目安
ゼリーのカロリーは種類によって異なりますが、一般的な目安は下記のとおりです。
| 種類 | カロリー |
| フルーツゼリー | 80kcal |
| コーヒーゼリー | 45kcal |
| ミルクゼリー | 100kcal |
| こんにゃくゼリー | 65kcal |
| ※100gあたり |
ミルクゼリーは、水の代わりに牛乳を使用するため、カロリーがやや高めとなっています。ちなみに、100kcalはバナナ1本分のカロリーに相当します。
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ゼリーだけで栄養補給できるのか
ゼリーだけで必要な栄養素をすべて補うことは、困難です。なぜなら、私たちが健やかに生きていくためには、糖質以外にもたんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミン、ミネラルが必要であるにも関わらず、一般的なゼリーは糖質以外の栄養素をあまり含まないからです。
最近では、たんぱく質やビタミンの補給を目的としたゼリーも販売されていますが、これらも食事の補助として使用するのが好ましいでしょう。
栄養補給目的のゼリーは子どもも食べられる?
栄養補給を目的としたゼリーを子どもが食べる場合には、注意が必要です。栄養過多になる可能性もあるため、心配な方は管理栄養士やかかりつけ医、販売メーカーに相談すると安心です。
栄養補給に使われるゼリーの種類

栄養補給に使われるゼリーには、さまざまな種類があります。さっそく、詳しく見ていきましょう。
エネルギー補給タイプ
エネルギー補給タイプは、糖質を中心として作られたゼリーです。エネルギーを素早く補えるよう、エネルギー代謝に関わるビタミンB群も含まれるのが一般的です。
エネルギー補給タイプのゼリーは、パウチタイプのものが多く、運動時や体調不良の際、手軽に摂取できます。
たんぱく質補給タイプ
たんぱく質補給タイプは、体づくりに欠かせないたんぱく質を多く含むゼリーです。商品には「プロテイン」と記載されていることもあるでしょう。
たんぱく質は筋肉や皮膚の主要な構成要素となったり、免疫機能にも関わったりと重要な栄養素です。
肉や魚、卵、大豆製品などに多く含まれるたんぱく質は、食事が十分に摂れないときに不足しがちです。そのようなときには、たんぱく質補給タイプのゼリーが強い味方となるでしょう。
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食物繊維・ビタミン・ミネラル補給タイプ
ゼリーのなかには、食物繊維やビタミン、ミネラルを強化したものもあります。ビタミンCや鉄分のように特定の栄養素を多く含むものから、マルチビタミンやマルチミネラルのように複数の栄養素をバランスよく含むものまで、さまざまな種類があります。ご自身の目的に合わせて、商品を選ぶとよいですね。
ちなみに、胃腸炎のときには食物繊維を多く含むゼリーはおすすめできません。なぜなら、食物繊維が腸を刺激し、症状を悪化させることもあるからです。
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高栄養タイプ
高栄養タイプは、介護食や病後の栄養補給として使われることもあるゼリーです。少量でもカロリーやたんぱく質などが補えるよう、栄養が濃縮されています。たくさん食べられないときには、高栄養タイプのゼリーを活用するのも1つの方法です。
高栄養ゼリーには、パウチタイプだけでなくカップに入ったゼリーもあります。味の種類もさまざまありますので、お好みのものを見つけられるとよいですね。
フルーツ入りタイプ
フルーツ入りゼリーは、果汁や果肉が入っているタイプです。ゼリーといったら、カップに入ったフルーツゼリーをイメージする方も多いのではないでしょうか。
パウチタイプのフルーツゼリーもありますが、いずれも前述のゼリーと比べて可愛らしい見た目のものが多く、子どもにも好まれ、食欲がないときにも利用されているゼリーの1つです。
ほかのゼリーと比べて含まれる栄養は少なめですが、水分補給や食べやすい固形物として、食事への橋渡しとなる存在です。
体調不良時にもオススメのゼリーを紹介

体調が悪いときにも食べやすく、栄養補給にも適したゼリーを紹介します。
ただし、嘔吐や下痢の症状が強いときには無理して食べない方がよいでしょう。まずは脱水にならないようこまめに水分を摂り、症状が落ち着いたら徐々に食べてみてくださいね。
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inゼリー
inゼリーは森永製菓が販売しているパウチタイプのゼリー飲料です。エネルギー補給タイプやビタミン補給タイプなどさまざまな種類があり、目的に応じた商品を選べます。基本的には子どもも飲めますが、下記のものには注意が必要です。
・エリスリトールやスクラロースなどの甘味料を含むもの(体質によってお腹が緩くなることもある)
・ローヤルゼリーが入っているもの(小児喘息などの既往歴があると、まれにアレルギーになることがある)
なお、体調不良のときや食欲がないときには、1つ(180g)で180kcalを補えるエネルギー補給タイプの商品がオススメです。180kcalはおにぎり1つ分の白米(120g)のカロリーと同程度です。
参照
森永製菓 inゼリー
カロリーメイトゼリー
カロリーメイトゼリーは大塚製薬が販売している、栄養補助食品の1つです。5大栄養素である、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランスよく補えるように作られています。
カロリーメイトゼリーには、3種類の味(アップル、グレープフルーツ、ヨーグルト)があり、いずれも1つ(215g)あたり200kcalです。その日の気分によって味を選べるのも、カロリーメイトゼリーの魅力といえるでしょう。
参照
大塚製薬 ゼリータイプ
フルーツゼリー
体調を崩したときや食欲がないとき、フルーツゼリーも食べやすい食品の1つです。「栄養を効率よく摂ること」を考えるとinゼリーやカロリーメイトゼリーがオススメですが、フルーツゼリーにもメリットがあります。
それは、フルーツゼリーのなかには原材料がシンプルなものや果汁の割合が高いものもあり、人工甘味料の味を好まない方でも食べやすいという点です。食が進まないときには、お好みのフルーツゼリーで心身を潤せるとよいですね。
ゼリーが体に悪いと言われるのはなぜ?

食欲がないときにも食べやすいゼリーですが、体に悪いといわれることもあります。その理由には、糖質や添加物に関する懸念が挙げられます。
一般的なゼリーは吸収の速い糖質が中心であり、食べる量によっては血糖値を急激に上昇させたり、カロリー過多につながったりする可能性があるのです。ケーキやドーナツといったデザートよりヘルシーなイメージのあるゼリーも、食べすぎないよう注意しましょう。
一方で、甘味料や香料、着色料が使われている商品もありますが、これらは安全性が認められる範囲で使用されています。なお、このような添加物はゼリーに限らず、多くの加工食品に使用されています。過度に心配しすぎる必要はありませんが、気になる場合には原材料表示を確認しながら食品選びをすると安心です。
いずれにしても、ゼリーはあくまで補助的に取り入れ、適量を楽しむことが大切です。
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まとめ
ゼリーは水分が多く、口当たりがよいため、体調が悪いときにも食べやすい食品です。一般的なゼリーの主な栄養素は糖質ですが、最近ではたんぱく質やビタミンなどを補えるゼリーも増えてきています。忙しいときや食欲がないときには、エネルギーや不足しがちな栄養素を補うために活用してみてはいかがでしょうか?
ただし、ゼリーだけで栄養を十分に摂ることは困難です。健やかな体を維持するには食事が基本であることを忘れずに、必要に応じてゼリーをご活用ください。
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参考文献
文部科学省 食品成分データベース



