ドライフルーツはダイエットに活用できる!糖質量やおすすめも紹介

当記事の執筆は、管理栄養士 前間弘美が担当しました。
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ダイエットを意識すると、どんな食べ物がダイエットによいか気になるものです。
そんな中で、ドライフルーツはダイエットに活用できる食べ物として紹介されていることが多いのではないでしょうか?
一方で、ドライフルーツは太りやすいからダイエット中には注意、と聞くことも。
結論からいいますと、ドライフルーツはダイエットに活用できます。今回は、その理由や活用する際のポイントをお伝えいたします。ぜひ最後までご覧ください。
目次
ドライフルーツをダイエットに活用できる理由
ドライフルーツをダイエットに活用できるのは、
・不溶性食物繊維で便秘対策
・水溶性食物繊維は満腹感を得られる
・抗酸化物質に抗肥満作用がある可能性も
といった理由があるからです。
それでは詳しくみていきましょう。
果物の栄養が濃縮されている
ドライフルーツは生の果物を乾燥させ、水分を飛ばしたものです。水分が減った分、果物の栄養が凝縮されています。
ダイエット中は食べる量を減らすため、栄養不足になりがちです。そこで果物の栄養が凝縮されたドライフルーツを食べると、栄養の補充につながるのです。
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不溶性食物繊維で便秘対策
ドライフルーツに豊富な不溶性食物繊維は、ダイエット中になりがちな便秘を解消できる栄養素です。
なぜなら不溶性食物繊維は便のカサを増し、腸を刺激することで便通を促すからです。ただし、水分が不足している状態で不溶性食物繊維を摂ると便がカチカチになり、かえって便秘がひどくなることも。
不溶性食物繊維の豊富なドライフルーツは、たっぷりの水やお茶と一緒に食べるようにしましょう。
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水溶性食物繊維は満腹感を得られる
ドライフルーツには水に溶けにくい不溶性だけでなく、水に溶けやすい水溶性食物繊維も含まれます。
水溶性食物繊維は、水を含むと膨らむ性質をもちます。そのためお腹の中で膨らみ、満腹感を得られるのです。
つまりドライフルーツを水やお茶と一緒に食べると満腹感が得られ、食べすぎの防止につながるといえます。
抗酸化物質に抗肥満作用がある可能性も
まだ研究段階ですが、果物に含まれる抗酸化物質には抗肥満作用が期待されています(※)。
(※)PubMed Antioxidant Phytochemicals for the Prevention and Treatment of Chronic Diseases
そして果物を乾燥させたドライフルーツにも、抗酸化物質は残っている場合があります(※)。
(※)J-STAGE https://www.jstage.jst.go.jp/article/jafps/45/4/45_175/_pdf
そのためドライフルーツは、抗肥満作用をもつ可能性があるのです。
ドライフルーツは太るといわれるのはなぜ?
ドライフルーツは生の果物よりカロリー・糖質が多いため、太るといわれています。
またドライフルーツの中には、砂糖や油を使って加工したものもあります。砂糖や油のカロリー・糖質がプラスされるため、太るといわれるのでしょう。
生の果物よりカロリー・糖質が多い
くり返しになりますが、ドライフルーツは生の果物を乾燥させているため、栄養が凝縮されています。
つまり、カロリー・糖質も凝縮されるのです。1個あたりで考えると、ドライフルーツは生の果物のおおよそ4〜5.5倍程度、カロリー・糖質を含みます。
私たちの体は摂取カロリーが消費カロリーを超えると、太る仕組みになっています。また糖質の摂りすぎは中性脂肪を増やし、体重増加につながる可能性も。
そのためカロリー・糖質を摂りすぎると、太るのです。
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砂糖や油を添加しているものもある
砂糖はカロリー・糖質ともに多く、油はカロリーがとても多いです。砂糖と油のカロリー・糖質は、以下の表にまとめました。
カロリー | 糖質 | |
砂糖 | 391kcal | 104.2g |
油 | 887kcal | 2.5g |
*油の糖質は差引法による利用可能炭水化物量
砂糖や油を添加したドライフルーツは、カロリー・糖質が多くなるとわかりますね。
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間食におすすめのドライフルーツ
間食におすすめのドライフルーツは、砂糖や油が添加されていないものです。なぜなら砂糖や油で加工されたドライフルーツは、カロリー・糖質が多くダイエット中の間食には向いていないからです。
なおダイエット中の間食にドライフルーツを選ぶのであれば、果物の種類ではなく食べる量や時間帯に注意しましょう。
食べ方のポイント
ダイエット中の間食にドライフルーツを食べるのであれば、食べる量と時間帯に注意しましょう。
ポイントは
・糖質は10g以内
・食べる時間は朝~15時台
です。
参考までに、1日の間食に食べられるドライフルーツの目安量を表にまとめました。
量 | カロリー | 糖質 | |
レーズン | 16g(約26粒) | 52kcal | 9.6g |
ドライマンゴー | 14g(約1切れ) | 47kcal | 9.6g |
ドライあんず | 20g(約2個) | 59kcal | 10g |
ドライいちじく | 15g(約1個) | 41kcal | 9.4g |
ドライプルーン | 23g(約2個) | 49kcal | 9.7g |
また、ドライフルーツに限らず間食は朝~15時台に食べるのがよいといわれています。というのも活動量の多い時間帯であれば、間食のカロリー・糖質を消費できるからです。
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まとめ
ドライフルーツをダイエットに活用できるのは、以下の理由からでした。
・不溶性食物繊維で便秘対策
・水溶性食物繊維は満腹感を得られる
・抗酸化物質に抗肥満作用がある可能性も
ただしドライフルーツは、食べすぎると太る可能性があります。間食として食べるのであれば、
・糖質は10g以内
・食べる時間は朝~15時台
といったポイントをおさえましょう。
それでは当記事を参考に、あなたのダイエットに役立つとうれしいです。
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参考文献
文部科学省 食品成分データベース
厚生労働省 生活習慣病などの情報
PubMed Antioxidant Phytochemicals for the Prevention and Treatment of Chronic Diseases