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糖尿病の方に贈るバレンタインチョコの選び方~オススメ商品もご紹介~

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糖尿病の人はバレンタインチョコを食べてもいいの?~低糖質な商品もご紹介~

当記事の執筆は、管理栄養士  松原知香が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

バレンタインの定番といえば、甘~いチョコレート。恋人や家族、日頃お世話になっている職場の同僚や上司に贈ろうと考えている方も、多いのではないでしょうか?

しかし、色々な方へ贈るからこそ気を付けたいのが、贈る方の健康状態です。とくに糖尿病の方は、チョコレートなど糖質の多いお菓子類を制限している場合もあります。

せっかくプレゼントするなら、普段から糖質を気にしている方でも、安心して食べられるチョコレートを贈りたいですよね。

そこで今回は、糖尿病の方のように糖質を気にしている方にチョコレートを贈る際のポイントや、オススメ商品をご紹介します。

贈る側だけでなく、もらう側の方にも知っていただきたい情報をわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

糖尿病の方に贈るバレンタインチョコを選ぶコツ

血糖コントロールを乱さずにバレンタインチョコを楽しむコツとは?

糖尿病の方へバレンタインチョコを贈る際は、量や種類を確認しましょう。

糖尿病の方は、血糖値を下げるインスリンというホルモンが効きにくい、またはそもそもインスリンが出ない状態のため、血糖値が上がりやすい病態なのです

そのため、一般的に販売されているチョコレートのような糖質が高めの食品はオススメできません

そこでポイントとなるのが、糖質量やカロリー、さらにチョコレートの種類です。今回はこれらのポイントについてご紹介します。

①糖質量は10g以下

糖尿病の方が最も気になる糖質量の目安は10g以下がオススメです。個人差はありますが、10g以下に抑えると血糖値への影響を最小限に留められます。

たとえば、バレンタインの定番であるチョコレートは糖質10gだと約20gで、板チョコ4かけら分相当です。

(※)ミルクチョコレートを参照

②カロリー制限がある場合は80kcalまで

糖尿病の方の中には、糖質に加えてカロリー制限も行っている場合もあるので、1個あたりのカロリーが80kcalまでのものを選ぶとよいでしょう。

この80kcalという数値は、「糖尿病食事療法のための食品交換表(以下、食品交換表)」を参照しています。

食品交換表では、食材を米や麺、野菜、肉や魚など6つの群に分けて、カロリーではなく単位(1単位80kcal)という数値で表しています。

また1個が80kcal以上であっても、少量に小分けされているものであれば、1回に食べる量を調整しやすいのでこちらもオススメです。

③チョコレートは高カカオタイプがオススメ

チョコレートなら高カカオタイプがオススメ

レンタインの定番チョコレートなら、カカオ分70%以上の高カカオチョコレートがオススメです。

ちなみに、弊社スタッフがホワイトチョコレートと高カカオチョコレートをそれぞれ30g食べた際の血糖変動を比較したところ、ホワイトチョコレートは食べてから1時間弱で血糖が約40mg/dl上昇しました。

一方、高カカオチョコレートは食べてから1時間後の血糖が約10mg/dlの上昇と、ホワイトチョコレートほど上がりませんでした。

詳しい実験結果はこちら

※弊社インスタグラムでは、チョコレートの他にもさまざまなお菓子を食べたときの血糖変動を調べています。ぜひチェックしてみてくださいね。

このような違いが見られた要因の一つとして、食物繊維があげられます。

高カカオチョコレートは、ホワイトチョコレートなどに比べて食物繊維が多く含まれているのです。食物繊維は食後の血糖上昇を緩やかにしてくれるため、食後の血糖上昇が緩やかだったと考えられます。

糖尿病の方は血糖値が上がりやすく下がりにくいため、食後の急激な血糖上昇を抑えるなど血糖管理が重要となります。

ホワイトチョコレートよりも、高カカオチョコレートの方が血糖上昇を抑えられるので糖尿病の方でも安心して食べられますよ。

「ブラック」チョコレートはいいの?

板チョコなどでよくあるブラックチョコレートは、一見すると高カカオチョコレートと同じだと考えがちですが、実は全くの別物です。

驚くべきことに、ブラックチョコレートのカロリーや糖質は、ミルクチョコレートとさほど変わりません。「ブラック」と名がつくからといって、安心して食べられるわけではありませんよ。

参考記事:糖尿病とチョコレートのほろ苦い関係~かんたん低糖質レシピも!~

甘くないものなら大丈夫なのか

甘くないものなら大丈夫なのか

おせんべいなど、甘くないお菓子は糖質が高くなさそうと思う方もいらっしゃいますが、それは間違いです。

おせんべいはうるち米という米から作られるので、甘くなくても糖質は高めです。

また、糖尿病の方は塩分量も注意しなければなりません。塩分の摂りすぎによっておこる高血圧は、糖尿病の合併症を引き起こすリスク要因となります。

そのため、1日あたりの塩分摂取量は男性7.5g、女性6.5gがよいとされています。

甘くないおせんべいなら、安心して量を気にせず食べられるわけではないので、ご注意ください。

参考記事:糖尿病に悪化させる&良い食べ物4選~管理栄養士が厳選~

低糖質&少量で満足できるナッツもよい

甘くないものなら、アーモンドやピーナッツといったナッツ類がオススメです。

カロリー高めで敬遠されがちなナッツですが、実は糖質が低い食べものなのです。

さらに食物繊維を含むため、血糖値の上昇が緩やかな「低GI食品」といわれています。よく噛んで食べるので満腹中枢が刺激され、少量でも満足感が得られますよ。

先ほどご紹介したお菓子の目安量(80kcal)に換算すると、アーモンドなら15粒程、ピーナッツなら12粒程になります。

参考記事:糖尿病に間食&おやつはダメ?現役栄養士が徹底指導 

バレンタインにピッタリな低糖質お菓子をご紹介

ここからは、糖尿病の方が気になる糖質やカロリーが控えめの、バレンタインにピッタリなスイーツをご紹介します。

通販で購入できるので、忙しいときでも手軽に注文できますよ。

友達や同僚へオススメ 大人の低糖質フィナンシェ

友達や同僚など、複数人に配る時にオススメなのが「DELICARBO 大人の低糖質フィナンシェです。

1個あたりのカロリーが64~65kcal、糖質は1.5~1.6gでカロリーや糖質が気になる方へのプチギフトにピッタリ!

西尾抹茶、ダージリン紅茶、バンホーテンココアの3種類があり、どれも素材本来の香りが楽しめる大人のスイーツですよ。

個包装になっているのもうれしいポイントですね。

本命や自分へのご褒美に!ゴディバ カレ エキストラビター

特別な人や、普段頑張っている自分へのご褒美チョコにオススメなのが、「ゴディバ カレ エキストラビター」です。

ゴディバといえば、誰しも一度は聞いたことがある超人気店ですね。カカオ分72%の高カカオチョコは、深い苦みと香り高いカカオの風味が絶妙で、これぞ高級店!

1枚5gの小分けタイプなので少しずつ食べられて、量の調節がしやすい点もありがたいです。

まとめ

カロリーや糖質制限が必要な糖尿病の方にバレンタインチョコを贈る際は、以下のポイントをおさえておきましょう。

・糖質は10g以下、カロリー制限がある場合は1日80kcalまでならOK
・チョコレートなら高カカオタイプ、甘くないものはナッツがオススメ


また、ご紹介した通販で買える商品もぜひ参考にしてみてください。

それでは、当記事でお伝えしたことが、これからバレンタイン本番を迎えるあなたのお役に立てれば幸いです。

なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは血糖値や体重、運動や食事の記録がカンタンにできます。日々の血糖コントロールにてぜひ活用してみてくださいね。

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参考文献
文部科学省 食品成分データベース
糖尿病情報センター 糖尿病の食事のはなし(実践編)
日本糖尿病学会編・著 糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版

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