血糖値が上がるとどうなるの?症状・原因・改善方法について解説

当記事の執筆はライター 前間弘美(管理栄養士)が担当しました。
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健康診断で「血糖値が高め」と診断されると、
「自分の体はこれからどうなってしまうんだろう?」
「将来的には糖尿病になるってこと?」
と不安になりますよね。
今回は、血糖値が上がると体に何が起こるのか解説いたします。血糖値が上がる原因や改善方法についてもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
血糖値が上がるとどうなるのか症状を解説
代表的な高血糖症状としては、喉の渇き・多飲・多尿・体重減少・疲れやすさなどが挙げられます。
ただし健康な方や血糖値の高めな方の血糖値が上がっても、何か自覚症状が現れるわけではありません。というのも、高血糖による症状は、糖尿病がかなり進行したあとだからです。
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血糖値が高いと糖尿病になるのか
血糖値が高めだと、2型糖尿病になりやすいのはたしかです。しかし、今の血糖値が高いからといって、必ずしも糖尿病になるわけではありません。
なぜなら、高めの血糖値は食事や運動といった生活習慣の見直しにより、正常な状態に改善できるからです。
ただし今までと同じような生活習慣を続けていると、だんだん血糖値が上がりいずれ糖尿病になる可能性は高いです。
健康診断で「血糖値が高め」といわれたときは、ご自身の生活習慣を見直すチャンスだと思って改善していきたいですね。
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健康な人でも食後は血糖値が上がる

誰でも食事から糖質を摂ると血糖値は上がるものですが、健康な人ならインスリンの働きで食後2時間程度で正常な血糖値に戻ります。
ところが血糖値が高めの人は、インスリンが十分に働かない場合やインスリンの分泌量が十分ではないため血糖値が下がりにくくなります。つまり、食後から2時間以上たっても血糖値が高いままなのです。
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眠くなるって本当?
血糖値が上がると眠くなるのは、高血糖や反応性低血糖の可能性があります。
高血糖そのものが眠気の原因となるため、血糖値が上がると眠くなることがあるのです。
さらに食後に上がった血糖値を下げるために分泌されたインスリンが過剰になったり、タイミングがずれたりすると、血糖値が下がり過ぎます。この状態を反応性低血糖といい、低血糖による眠気を感じる場合があります。
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高めの血糖値を改善する方法
くり返しになりますが、血糖値は生活習慣の改善で正常に近づけることができます。
生活習慣の改善とは、具体的には下記の方法が挙げられます。
・適度な運動習慣をつける
・十分な睡眠をとる
・ストレスと上手に付き合う
・禁煙する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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1日3食バランスのとれた食事

食事は適切なカロリーの範囲内で、1日3回主食(ご飯やパン)・主菜(魚や肉のおかず)・副菜(野菜や海藻のおかず)と1日1回乳製品・果物を摂るとよいでしょう。食材の種類を多くすると、自然とバランスのよい食事に近づきます。
さらに3食を毎日同じ時間に摂り、夕食は夜遅くなりすぎないように心がけると血糖値の上昇が緩やかになります。
間食は、摂りすぎないようあらかじめ量を決めておくのがおすすめです。ヨーグルトや果物といった、体に必要なミネラルやビタミンの補給につながる食品を選ぶのもよいですね。
ちなみに、弊社の健康管理アプリシンクヘルスの「食事ダッシュボード機能」では、性別・年齢・身長・体重などの情報を入力するだけで1日の食事の目標値を自動で算出できます。自分で計算せずに適切なカロリーがわかる上に、記録した食事のカロリーや栄養バランスも確認できるのでぜひお試しください。
食事ダッシュボード機能の詳しい紹介はこちら
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適度な運動習慣
運動は血糖値を下げるため、糖尿病の予防や治療に欠かせない習慣です。
ウォーキングや水泳などの有酸素運動をすると、筋肉に流れる血液が増えるため細胞に取り込まれるブドウ糖の量が増えます。つまり血液中のブドウ糖が減り、血糖値が下がりやすくなります。
さらに運動習慣がついて筋肉が増えると、インスリンの働きがよくなり血糖値が下がりやすくなるのです。
運動のやり方をわかりやすく紹介した動画はこちら
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十分な睡眠
睡眠不足が続くと、糖質コルチコイドという血糖値を上げるホルモンが過剰に分泌されるため、血糖値が上がりやすくなります。さらに熟睡できない原因の1つである睡眠時無呼吸症候群は、インスリンの効き具合を低下させることも。
質のよい睡眠をとるには日中を活動的に、寝る前は心身ともにリラックスできるように過ごすとよいといわれます。
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ストレスと上手に付き合う

ストレスによって増えるホルモンの影響や、食事量の増加、睡眠不足などによって、血糖値が上がりやすくなります。
生きていく上で、ストレスを完全になくすのは難しいことです。そこで規則正しい生活習慣や自分がリラックスできる状況をみつけて、上手にストレスと付き合っていくとよいでしょう。
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禁煙する
喫煙は、2型糖尿病の発症リスクを高めることがわかっています。さらにタバコを吸うと交感神経が刺激を受けて血糖値が上昇するほか、インスリンの働きを邪魔する作用も。
そのため血糖値を下げるには、禁煙することをおすすめします。
とはいえ、禁煙は簡単にできることではありません。というのも喫煙がやめられないのは、ニコチン依存症になっているからです。
最近では喫煙はニコチン依存症という病気であると捉えて、禁煙を治療としておこなう禁煙外来があります。禁煙外来はタバコを辞めたい人のために、医師などの専門家がサポートをおこなう医療機関です。
「禁煙したいのになかなか続かない…」と悩んでいる人は、医療の力を借りるのも1つの手ですよ。
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血糖値が上がる原因
くり返しになりますが、インスリンが十分に働かない場合やインスリンが十分に分泌されていないと血糖値が上がります。
食事から糖質を摂って血糖値が上がると、体内では血液中をブドウ糖が漂っている状態になります。ブドウ糖はインスリンの働きで筋肉などの細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用されます。その結果、血糖値が下がります。
ところが、インスリンが充分に分泌されない場合や効きが悪い場合、血糖値が上がったままになるのです。
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高血糖が続くと合併症のリスクが上がる
高血糖状態が続くと、血液中のブドウ糖が全身の血管を傷つけてしまいます。
その結果、糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病腎症をはじめとした合併症を引き起こすリスクが上がるのです。
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動脈硬化の進行も

高血糖により全身の血管が傷つくことで、動脈硬化も進行させます。
動脈硬化とは、動脈の壁が硬くなり弾力を失った状態です。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がります。
健康な血管を保つためにも、血糖値を正常に改善していきたいですね。
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まとめ
血糖値が上がっても、いきなり自覚症状があるわけではありません。しかし体の中では高血糖の影響を受け、糖尿病や合併症、動脈硬化のリスクが進行しています。
健康診断で「血糖値が高い」といわれたときは、生活習慣を見直すチャンスと捉えて改善していきましょう。
生活習慣の改善は血糖値だけでなく、全身の健康状態をよくします。当記事が、あなたの健康のお役に立ちますと嬉しいです。
なお、弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスでは体重・カロリー&糖質を含む、食事・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてください。
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参考文献
国立国際医療研究センター(糖尿病情報センター) 糖尿病とは



